協議題の中で強い関心を惹いたのは(ロ)図書館施設の基準の問題であった。現在、国公私立を問わず各地の医学図書館で新・増築の問題が起きている。国立大学に採用されている現行の必要面積基準は画一的なもので、しかも現今拡大した情報化時代に対処できない状態にある。それでこの基準を改正することが緊急の問題となっている。現行基準での面積算定は学生数と蔵書冊数とに基くものであり、特に病院をかかえる医学図書館の特殊性、即ち多数の医員、研修医、いろんな医療職員の存在が看過されている。また、すでに始まっているコンピュター導入による情報処理・検索、さらには視聴覚資料の活用などの対策が全くない。もっとも、新しい構想をもって開設された筑波大学や2、3の古い大学では独自の規模をもって医学図書館の建設や拡充が行なわれている。国立大学の基準が公・私立大学図書館の基準へ波及することは避け難いと思われる。国立大学図書館長会議でも現行基準の改善方を文部省に要望することが報告されたが、本協会としても、これらの関係団体と協力して基準の改善に尽力していくことが確認された。現在計画されつつある本学医学部分館の拡充も当然こういう医学図書館の新らたな構想に立たなければならないだろう。
なお、会議の席を離れた各大学医学図書館長との交流の場では、現在、進行しつつある図書館新・増築についての情報を得ることができて大変参考になった。
52年度事業報告では「国立医学図書館(仮称)」設立運動の経過報告と共に関東地区で行なったファクシミリ導入検討委員会の伝達実験の結果が報告された。また、JOIS(JICST On−line Information System)の端末機導入が53年7月現在で21館に達していることの報告もあった。これらは情報化時代における医学図書館の新しい方向を認識させられた。ファクシミリについては複写状態などいくつかの問題点が指摘されたが、文献の迅速な入手が可能となるだけではなく、第一義となる資料の収集分担も具体的に検討できる筈である。JOIS はデーター・ファイルとして MEDLARS 医学文献ファイル(米国国立医学図書館作成)、CAC 化学文献ファイル(Chemical Abstracts Service作成)、JICST 理工学文献ファイル(日本科学技術情報 |
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センター作成)をもっているので、コンピューター端末機を導入すると、文献検索を極めて効率よく行い得る。本学においてもその導入をぜひとも検討する必要があろう。
以上、報告と所感のいくつかを述べてきたが、総会に参加して医学の情報センターである医学図書館の潮流、および、その中における本学医学部分館の実状を実感することができた。なお、Excerpta Medica の利用について、耳から入れる情報のためにカセット・テープの企画を要望しておいた。
(53.11.30)(医学部 教授)


(昭和53年10月〜昭和53年12月)
☆受贈図書
法学部渡辺幸生教授より同教授著「国際関係における戦争と協力」(佐野書房)
☆図書委員会
53年12月18日 1.12月15日現在発注状況
2.昭和54年度図書費要望額に
ついて
3.長期貸出図書の返本状況
4.その他
☆実地視察
53年10月27日、文部省から医学視学委員による医学部の実地視察があり、これにかかる図書関係の実地視察をうけた。
☆業務ニュース
春季休暇にともなう長期特別貸出は次のとおりです。
◎中央図書館・理学部分室・工学部分室・薬学部分室・高宮分室
2月3日(土)〜4月21日(土)
ただし、54年3月卒業見込みの学生は3月3日(土)までに返納してください。
◎医学部分館
2月26日(月)〜4月16日(月)
ただし、54年3月卒業見込みの学生は3月20日(火)までに返納してください。
○貸出冊数 和書2冊 洋書1冊
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