福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第1部 ヨーロッパ法文化の基礎としてのローマ法・カトリック教会法  
 
No.3-1
1598年ヴェネツィア版『ユースティーニアーヌス学説類集・古部』


Accursius -- Corpus juris civilis : Accursii commentarios. Tomus primus[-sextus].
Venetiis : Apud Iuntas, 1598-1612.
6 v. ; 26 cm.(4to)
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No.3-2
1591年ヴェネツィア版『ユースティーニアーヌス学説類集・古部』


Corpus juris civilis. -- Pandectarum, seu, Digestum vetus iuris civilis, tomus primus : cum Pandectis Florentinis, quae olim Pisanae dicebantur, diligentissime collatus, lectionum varietatibus, quibus a Florentinis discrepabat (communem enim lectionem retinere maluimus) in margine rite collocatis : Commentariis Accursii, ... autem Antonii Persii ... scholiis, atque observationibus illustratus. Editio postrema.
Venetiis : [s.n.], 1591.
[86] leaves, 1509 p. ; 26 cm.(4to)
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No.3-2標題紙 No.3-1標題紙
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  No.3-1。1598年版副標題紙 「流布本」とは、『ユースティーニアーヌス学説類集』に関する写文のうち、12世紀以来ボローニャ大学を中心とするローマ法研究のさいに底本となった写本である。
 ここにあげるのは、そのうちの『古部』、すなわち第1巻第1章から第24巻第2章までの部分に関する刊本である。
 1598年版の副標題紙中央上方には、ユースティーニアーヌスを、下方向かって左には、ユースティーニアーヌス治下の法典編纂委員トリボニアーヌス(?-541/3年)を、右には、同じくドロテウス(生没年不詳)を配する。最下部には、左右にまたがって「法律の中の法律は外圧に屈せず」とある。上方左右には、ユースティーニアーヌスの事績であるイタリア戦争および蛮族との戦争の画像がある。右最下部にある「棕櫚(しゅろ)の木」は、キリスト教では、復活の象徴とされてきた。
 福岡大学図書館には、そのほかに、1591年版が所蔵されている。この1591年版『古部』は、『ローマ法大全』の刊本一覧を作成したシュパンゲンベルクによれば、その出版が伝えられるのみで、これまで現物が確認されなかったもの(シュパンゲンベルクによる整理番号No.340)である。
 なお、福岡大学図書館所蔵本の標題紙では、出版マークが切り取られている。
 


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