福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
  トップページ資料と解説年表出版地・出版年ギャラリー参考文献
第4部 帝国法と近世自然法  
 
No.27
プーフェンドルフ『自然および諸国民の法について』初版本


Pufendorf, Samuel von -- Samuelis Pufendorfii De jure naturae et gentium libri octo.
Londini Scanorum : Sumtibus Adami Junghans iprimebat Vitus Haberegger, 1672.
[20], 1227, [9] p. ; 22 cm.(4to)
所蔵情報(OPAC)別ウィンドウで開きます
 
前へ
第4部目次へ
 
標題紙
画像をクリックすると拡大表示します
  標題紙中央部分 サムエル=プーフェンドルフ(1632年-1694年)は、ドイツ出身の法学者である。グロチウスの理論を批判的に継承・発展させ、また、同時に、神聖ローマ帝国の国家としての性格に、真っ向から疑問を呈した。かれは、1668年、スウェーデンのルント大学に赴任した。そこで、1672年に公にしたのが『自然および諸国民の法について』である。『自然および諸国民の法について』は、その後ヨーロッパ各国語に翻訳された。
 福岡大学図書館には、バルベイラックによるフランス語訳などが所蔵されている。ここにあげたのは、1672年にスウェーデンのルントで出版された、その初版である。
 標題紙中央には、月桂冠が描かれ、向かって左にはヘルメス(メルクリウス)の象徴である二匹の蛇がからまる羽の生えた杖を、右にはヘラクレスの棍棒とライオンを配する。中央下の帯には「才能と労働とによって」とある。

 


Copyright(C) 2006 Fukuoka University Library. All Rights Reserved.