福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第5部 地域法の編纂  
 
No.32
『フランス王令集』


Laurière, Eusèbe Jacob de -- Ordonnances des roys de France de la troisème race, recueillies par ordre chronologique.
Premier[-vingtième] volume, table.
Paris : Imprimerie royale, 1723-1840.
21 v. ; 39 cm.(fol.)
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標題紙
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  表紙と王立印刷所のマーク フランス国王は、歴代、数多くの王令をだしてきた。フランスにおける法律の歴史をたどるとき、王令は、ローマ法・教会法・慣習法とならぶ法源であることがわかる。とくに、17世紀以降、裁判手続き・商法・贈与法・遺言法などの分野について、包括的な王令が、つぎつぎに公布されていった。
 こうした王令を18世紀初頭に編年体で集成したのが、オーゼーベ=ジャッコブ=ド=ロリエル(1659年-1728年)である。かれは、パリのパルルマン弁護士として活躍した。と同時に、まず、1706年に、フランス歴代国王の王令年表を出版した。ついで、1723年以降、王立印刷所において、王令集を出版していった。 
蔵書票 福岡大学図書館所蔵本は、その初版である。豪華な装丁には、王立印刷所のマークを金箔で型押ししてある。これは、1843年に断絶したフォルティア=ダーバン侯爵家の旧蔵書であった。標題紙裏に貼られている蔵書票には、同家の家紋があり、その上には「徳こそは最強の城塞」というフォルティア一族のモットーがかかげられている。
 


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