福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
  トップページ資料と解説年表出版地・出版年ギャラリー参考文献
第6部 近代国家における法典編纂  
 
No.33
『バイエルン・マクシミリアン民法典』初版本


Codex Maximilianeus Bavaricus, civilis : oder, Neu verbessert- und Chur-Bayrisches Land-Recht.
München : J.J. Vötter, 1756.
529 p. ; 33 cm.(fol.)
所蔵情報(OPAC)別ウィンドウで開きます
 
 
第6部目次へ
次へ
標題紙
画像をクリックすると拡大表示します
   1756年にバイエルンで公布されたのが、『バイエルン・マクシミリアン民法典』である。これを起草したのは、クライトマイアー(1705年-1790年)であった。
 かれは、バイエルンにあって、『刑事法典』(1751年)・『民事訴訟法典』(1753年)と、つぎつぎと法典を起草していった。その仕上げとなったのが、この民法典である。
 対象は、民事実体法であるが、規定の内容は、「ローマ法の現代的使用(慣用)」期における各種文献から抜粋し、それを圧縮したものであった。その意味では、この法典は18世紀初頭までのドイツにおけるローマ法学の成果を集大成したものと言える。 
 なお、クライトマイアーには、この民法典各条に関する浩瀚な注釈書がある。
 この法典は、バイエルンでは、1900年の『ドイツ民法典』施行まで適用されつづけた。
 


Copyright(C) 2006 Fukuoka University Library. All Rights Reserved.