福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第6部 近代国家における法典編纂  
 
No.39
『1865年イタリア王国民法典』初版本


Italy -- Codice civile del regno d'Italia.
Milano : Edoardo Sonzogno, 1865.
992 p. ; 23 cm.


(個人蔵)
 
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標題紙
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   1861年、イタリア王国が成立した。この王国では、1865年に民法典が公布されて、翌年から施行された。そのモデルとなったのは、1804年の『フランス民法典』であった。しかし、起草にあたってはローマ法との比較対照が、実にていねいにおこなわれている。ここにあげた当時の司法大臣ヴァッカによる注釈付き刊本の脚注を見れば、ローマ法への関心は一目瞭然である。
 この1865年の民法典は、1942年3月16日の新民法典まで適用された。ボアソナードや現行日本民法典の起草者、とくに梅謙次郎(1860年-1910年)もまた、この1865年の『イタリア民法典』をおおいに参考にしている。
 


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