13.ラモン・ルル 『騎士道』
1893年/ ハマスミス刊/Flower(1)(2)/小型4折判および/8折判(200×140mm)/チョーサー活字ボーダー9a4番紙刷り(225部):30シリング [ヴェラム刷り(10部):10ギニー]
[Lull, Ramon] -- The Order of Chivalry. [151pp,] Hammersmith : Kelmscott Press, 1893.
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『騎士道』  左頁はバ−ン=ジョ−ンズの挿絵入り題扉。 右頁は、キャクストンがフランス語訳の写本から散文に英訳した『騎士道』(1484)の第1章冒頭。
 カタルニアの詩人ルル(1235頃-1315頃)が1276-86年頃にカタルニヤ語で書いた騎士を目指す者への心得の書。この歴史的に興味深い作品がキャクストン以後再版されていなかったので、編集にあたったエリスは可能な限りキャクストンのテキストに忠実であろうとした。チョ−サ−活字を初めて本文に用い、小型判用紙に4折判として印刷、1892年11月10日に印刷は終了した。なおキャクストン版は、その後1926年に初期英語協会からも再版されている(Alfred T. P. Byles ed., The Book of the Ordre of Chyvalry, EETS126)。
 1892年12月3日になって、モリス自身もフランスの刊本(Fabliaux et Contes, Paris,1808)に掲載された韻文(“L’Ordene de Chevalerie”)を英語に韻文訳し始め、翌年2月24日にモリス訳とフランス語の原文が倍サイズの用紙Flower(2)に8折判として印刷された。その結果、4折判と8折判とが合冊にされ、2組のプリンタ−ズ・マ−クとコロフォン(奥付け)付きで、本書は4月12日に発行された。(藤井哲)