教員お薦めの本

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※「福大生のための学習ナビ」の「教養をさらに深める本」で紹介されている本も含まれています。

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スポーツ科学部

公開日:2019年3月26日
推薦者名: 野中 雄太

近年海外旅行先として注目されている台湾。実際に親日的で、距離も日本から近くはじめての海外旅行としておすすめの国である。その際、より実りのある旅行にするためには台湾の歴史や社会背景を知ることが重要だろう。本書は台湾の歴史について簡単かつ詳細に描かれており、初学者にも読みやすい内容となっている。他国を知ることは異文化理解にも繋がり、また他国を知ることで自国についても客観的な視点を得られる。ぜひ読んでもらいたい一冊である。
公開日:2019年3月26日
推薦者名: 野中 雄太

戦闘的自由主義者と称される著者が学生に対し、学問や人生について語りかける名著。1940年発刊当時、左右の全体主義が猖獗する中で学問・言論の自由のために真っ向から戦いを挑み、遂には大学を追放される状況下で書き下ろされた。目次を見れば分かるように、学問や教育論のみでなく、親子関係、師弟関係、友情、恋愛などの人生観についても語られており、現代においても通用する内容になっている。テーマごとに計27節より成っており、興味あるテーマから読むことも出来、読みやすい本だと言える。学生生活を如何に送るかを考えるには最適の一冊と言えよう。
公開日:2019年3月26日
推薦者名: 渡邉 孝士郎

著者のアンジェラ・ダックワース氏は、米国内では「天才賞」とも称されるマッカーサー賞を4年前に受賞したペンシルベニア大学心理学教授である。彼女がその研究成果をまとめた『GRIT』。GRIT(グリット)は、Guts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の4つの要素からなり、「やり抜く力」を意味する。 才能がある人、知性がある人=GRITに関係がないということを研究結果をもとに、ビジネス界、スポーツ界、起業家、学者など様々な分野の成功事例を挙げて述べている。    
特に印象深かったのは、米国空軍の「ビースト」という過酷な訓練やアメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」のブートキャンプにおいて実施された共同研究の内容で、GRIT(やり抜く力)の数値が高いものが最終的に試験をクリアし、士官候補生となっていること。また、「ザ・ニューヨーカー」に2000回も作品を持ち込んではボツにされ、その後採用されたボブ・マンコフという漫画家が「漫画も人生もそうだけど、9割がたはうまく行かないからね」というアドバイスから、全力の1回よりも、何度もトライすることの重要性を知ることができた。その他にもアメリカ女子サッカー史上最多勝コーチの事例や、全米大学バスケットボール選手権で10回制覇の記録を打ち立てた伝説のバスケットボールコーチの目標設定の手法など参考になる部分も大いにある内容だ。
当たり前のことを長期的に継続する能力の重要性。努力の価値なんて誰でも分かっている……と斜めに構えている人こそ、読んでみて欲しい本だと思う。
公開日:2019年3月26日
推薦者名: 田方 慎哉

「報酬には本来、焦点を狭める性質が備わっている。解決への道筋がはっきりしている場合には、この性質は役立つ。前方を見すえ、全速力で走るには有効だろう。だが、“交換条件つき”の動機づけは、ロウソク問題のように発想が問われる課題には、全く向いていない(本文より)。」
モチベーションとは、人が行動を起こすときの原因、すなわち動機を意味しています。大学生になると、自ら選択して行動する機会が増えていく一方で、「何をしていいのかわからない」「何がしたいのか分からない」という状況に陥ることもあると思います。この本には、モチベーションのタイプを説明するとともに、いかに持続させていくかのヒントが詰まっています。
公開日:2019年3月26日
  • 組織にいながら、自由に働く。 : 仕事の不安が「夢中」に変わる「加減乗除の法則」
  • 仲山進也著
推薦者名: 伊賀 崇人

働き方に悩んでいたり、今の仕事に不安がある人に読んでほしい一冊!!
筆者の楽天株式会社楽天大学学長の仲山さんは、楽天株式会社の社員でありながら、「兼業自由、勤怠自由、仕事内容自由」という契約を手に入れ、自分の会社を経営したり、サッカーチームとプロ契約したり、自由すぎる働き方を提唱する第一人者です。
仕事について4段階で進化を遂げる『加減乗除の法則』という独自の法則を提案し、段階ごとの仕事の内容や働き方を分かり易く紹介しています。
やりたい仕事や自分の能力にあった仕事など、どのように仕事に就きたいか、また、仕事をしている中で今、自分がどの段階にいるかなど、自分の働き方を示してくれる一冊です。是非、手に取ってみてください!仕事への理解が深まり、見る見るうちに働き方が変わってきますよ!
公開日:2018年4月7日
推薦者名:伊賀 崇人

2018年W杯に向けて注目が高まりつつあるサッカー。そんなサッカーの人々を魅了する様々なプレーに対し、科学的に解明を迫る一冊です。
なぜボールは曲がるのか、なぜ強いシュートを蹴れるのか、なぜボールを華麗にコントロールできるのか、サッカー選手の常識を超えたプレーについて、その動きがどのようなメカニズムで行われているか、その謎を解き明かし、サッカーの新たな魅力を提供してくれます。スポーツバイオメカニクスという力学的に動作を分析する手法を用いて、基礎的な内容から説明してあるため、スポーツを専門的に学ぶ学生から、パフォーマンスの向上を目指す選手、指導者、更にはスポーツが好きな方まで老若男女が楽しめる一冊です。
公開日:2018年4月7日
推薦者名:田場 昭一郎

人は「先見の目」にも限界があるのかもしれないと思いつつ、物事を客観的にあらゆる角度から見定めることができるように努めているのだろう。買って欲しいとは思わないけど一度は読んで欲しい本。
公開日:2018年4月7日
  • 弓と禅
  • オイゲン・ヘリゲル著 ; 稲富栄次郎, 上田武訳
  • 789.5/H53/1
推薦者名:田場 昭一郎

スポーツにおいて「身体の力を抜く事」を実践することで成せる技術がある。その瞬間の選手の感情は様々で、いかなる感情においても結果的に勝つことを求められることが多い。しかし武道においては「身体の力を抜く事」「精神の力を抜く事」の双方が求められ、勝負事に勝っても奢らない、負けても腐らない、その狭間を精神が行き来してはならない。
本書は、礼節を重んじる和の心を、武芸十八般の一つである弓道から、オイゲン・へリゲル氏が何を感じ、それをどう学んだのかが描かれている。筆者のドイツ語による著書を日本語に翻訳しているので、日本人と異なる独特な文章の言回しが新鮮に感じる。また幕末から明治時代にかけて急速に西洋の文化が日本に導入されたが、それに相反して日本の文化も諸外国の人々によって深く理解され、やがて欧米各国に日本文化が広まった趣がしみじみと伝わる。快と不快との間を右往左往する精神の離脱、筆者の禅(ぜん)と道(どう)の世界観における心の変化が詳細に書かれています。
公開日:2018年4月7日
推薦者名:野中 雄太

他のかもめが生きるためにしか飛ばないのに対し、主人公のかもめジョナサンは「飛ぶ」ことに意義を見出し極限まで追求していく。ジョナサンのように、これからの大学生活の中で新しいことにどんどん挑戦していって下さい。
公開日:2018年4月7日
推薦者名:田方 慎哉

「電車やバスに老人が乗ってきたら席を譲る―。困っている人がいれば手助けをする―。これは当たり前のことである」。(本文より)」
みなさんにとっての「あたりまえ」とは何でしょうか?時代の流れは急速で、昔と比べるとずいぶん便利な世の中になっています。スマートホン1つで、世界中の人と繋がることも可能です。当然、今と昔で「あたりまえ」にも違いがあると考えることもできます。では、“日本人らしさ”とは何でしょうか?ぜひ、この本を読んでみてください。
公開日:2018年4月7日
推薦者名:田方 慎哉

「コーチングとは、賢く行動できるように手助けすることでありスマートに物事を運ぶことである。特別なコーチが備える能力は、選手がやりたがらないことをさせる能力であり、さらにそれを上手く成し遂げてしまう能力である。(本文より)」
実際にコーチをすると、コーチングとティーチングが混在してしまい、選手自身が賢く行動することよりも、言うことを聞かせることを優先してしまいがちです。戦術や戦略の模範となるような情報を簡単に入手できる時代だからこそ、コーチングの根本が大事になります。この本は、プリンストン大学バスケットボール部の名将、ピート・キャリルの実体験に基づいた内容でとても読みやすくなっています。これからコーチを志す学生には、ぜひ読んでもらいたいです。
公開日:2017年3月29日
推薦者名:花田 彬

私がこの図書を推薦いたしました理由については、次のような理由があります。
まず、第一にスポーツ指導の現場にて非常に有益な情報がこの図書には記してある点であります。近年、スポーツ現場において選手のメンタル面の教育・指導に力を入れている学校・クラブ等が多くみられます。その中で、私が専門としている体操競技は、特にメンタル面での成長が競技レベルに大きく関わります。選手は大会等で大きな緊張感の中、ただ一人で演技を行わなければなりません。その中で、技の正確性や難しさを競うという所では、かなりの精神力が必要です。本図書は、今現代の選手のパフォーマンス向上のためのメンタル強化のことについて、競技別に細かく書かれています。様々な競技のメンタル強化に繋がると思うため、私は本図書を推薦いたします。
公開日:2017年3月29日
推薦者名:秀 泰二郎

スポーツ傷害(外傷及び障害を含む)を取り扱った専門書はたくさん存在するが、肩と肘に特化した専門書は珍しく思われる。投球動作を必要とする運動選手にとって肩や肘の怪我はよくみられるスポーツ傷害であるが、それらを回避するためには細かな解剖学的解説と動作学的理解が必要不可欠となってくる。またそれらの治療法やケアの仕方を理解することにより高い競技レベルを維持することが可能となる。
本書は上記に挙げた肩・肘に関する解剖学的・動作学的解説、そしてスポーツ傷害発生のメカニズムやそれらに対する対処法を詳細に述べており、運動選手をサポートするアスレティックトレーナー(またはそれを目指す者)のみならず、指導者や選手自身にも手にとって頂き、自らの専門(または種目)に役立てて頂きたい。
公開日:2017年3月29日
推薦者名:羅 成圭

「運動生理学」のテキストといえばコレ。「運動生理学」という学問を20講に分け、各講を新進気鋭の研究者が丁寧にまとめている。内容は基礎から応用に至るまで多岐にわたり、運動生理学分野の研究者はもちろん、臨床や教育現場でも役に立つ内容構成となっている。2015年に改訂された第3版からは、本学スポーツ科学部の田中守先生、川中健太郎先生も執筆されている。
公開日:2017年3月29日
推薦者名:田方 慎哉

「よきコーチたらんとするものは、よきコーチへと発達するために最も必要な根源的なもの、すなわち「競技」や「生徒」に対する愛情を深化することにまず努力しなければならない(本文より)」
現在、インターネットやSNSの普及により様々な情報を簡単に手に入れることができます。その情報を取捨選択し、何を信じてコーチするか?のヒントが詰まっている書籍です。これから指導者を志す学生には、ぜひ読んでもらいたいです。
公開日:2017年3月29日
推薦者名:伊賀 崇人

スポーツ・バイオメカニクスとは、スポーツにおける様々な”動き”の仕組みを解き明かす分野であり、近年、注目が高まっています。スポーツにおける運動には、様々な力学的法則が関与しており、トレーニングを効果的に行うには運動や力の働きを理解することが重要です。
この本では、バイオメカニクスの基礎的な内容を、イラスト用いて視覚的に分かりやすく説明してあります。また、“走る、跳ぶ、投げる、打つ、蹴る、泳ぐ、滑る”など、スポーツの様々な動きがどのようなメカニズムで行われているかが説明されており、スポーツの新たな魅力を提供してくれます。基礎的な内容から説明してあるため、スポーツを専門的に学ぶ学生から,パフォーマンスの向上を目指す選手、指導者、更にはスポーツが好きな方まで老若男女が楽しめる一冊です。
公開日:2016年3月30日

推薦者名:下園 博信

著者の名前は、ほとんどの人が知らないと思うが、彼は日本ラグビーフットボール協会・日本代表ゼネラルマネージャーである。2012年から現在まで、現職に就いている。すなわち、2015年ラグビーワールドカップイングランド大会で、世界中から注目された、日本代表を強化・マネジメントの両面から支えてきた人物なのである。エディ・ジョーンズヘッドコーチを支え、代表の強化スケジュールを組立て、選手たちと会話をしながら・・・何が、ラグビーワールドカップでの日本代表の目覚しい飛躍に結びついたのかが、感じ取れる一冊である。

公開日:2016年3月30日

推薦者名:信岡 沙希重

疾走能力は基本的運動能力の一つであるが、疾走能力に関する研究は優れたスプリンターを対象とすることが多い。その中でこの本は、疾走能力が著しく高まる児童期に着目し、成長に伴う疾走能力の発達についての知見がまとめられている。特に小学校1年から6年までを縦断的に行った研究の成果などはとても興味深い。体育科教育や運動指導を目指すものにとって有益な情報を与えてくれる1冊になるであろう。スポーツ科学部の学生には是非一読することをお薦めしたい。

公開日:2016年3月30日
  • 天才
  • 石原慎太郎著
  • 913.6/I74/7

推薦者名:森口 哲史

私が幼いころ、よく母が「田中角栄さんのおかげでお父さんのお給料が上がったのよ。」と口にしていました。幼心にこういう人が日本のリーダーなのだなと感じさせてくれた総理大臣の一人です。この本は、政治家としての評価が分かれながらも、戦後の日本において死力を尽くした田中角栄という人物について書かれた一冊です。昭和を代表する男の豪快な生き様を覗いてみてはどうでしょうか。(なお、政治的信条、思想等とは何のかかわりもありませんので。。。)

公開日:2016年3月30日

推薦者名:川中 健太郎

 米国イリノイ州ネーパーウィル学区の高校体育教師は、独自の体育プログラムの実践を通して生徒の学力を向上させることに成功した。そして、今、スポーツ科学・神経科学の分野では、“運動が筋肉を鍛えて体力を高めるだけでなく、脳を鍛えて認知症を防止し、また、子どもの学力を高める”ことが常識になりつつある。本書は最新の事例と研究成果をわかり易く説明。運動することの意義を考えさせてくれる一冊。

公開日:2016年3月30日

推薦者名:川中 健太郎

  陸上長距離マラソン界を席巻するケニア勢。その速さの理由は遺伝子や体力によって説明できるのか?それとも、彼らを取り巻く生活やトレーニング環境によるものか?著者の忠鉢氏は欧州やケニアを実際に訪れて、スポーツ科学の研究所や、ケニア人ランナーの合宿施設を綿密に取材。アスリート、指導者、そして、スポーツ科学者のそれぞれに読み応えのある一冊。

公開日:2015年6月19日
推薦者名:藤井 雅人

本書は、オリンピック発祥の地であるギリシャで2004年アテネ大会が開催されるにあたって読売新聞紙上に掲載された連載「オリンピック物語」を再録したものである。新聞記事ならではの歯切れの良さで、オリンピックの「舞台裏」の視点に立ちながら、このオリンピックというスポーツイベントがどのように変化してきたのかを分かりやすく解説してくれている。読後にはおそらく、オリンピックがこれまでいかに政治、経済、社会通念などに翻弄されながら、隆盛を極めているようにも見える現在の姿になっていったのかを知るとともに、その今後のあり方についても考えさせられることになろう。2020年東京大会を控えオリンピックへの関心が一層高まる中で、スポーツ科学部生にはもちろんのこと、他学部の学生諸君にも是非手にとって読んでいただきたい。きっと、ただ「勝った、負けた」で一喜一憂する以上のオリンピックの楽しみ方ができるようになるはず。
公開日:2015年6月1日

推薦者名:川中 健太郎

栄養学の教科書には、主食・主菜・副菜をバランスよく食べようと謳われている。この常識に真っ向から対立して主食抜きの食生活を推奨する著者は、炭水化物制限ブームの陰の火付け役でもある。糖質の甘みがもつ強烈な魅力が現代文明の発達と健康問題をもたらしたと推論する最終章の内容は特に斬新。

公開日:2015年5月28日
推薦者名:布目 寛幸

華々しい成果を上げて、欧州の競合チームへと移籍していくプロサッカー選手がいるなかで、所属チームから戦力外とされたり、日本のエリートコースから外れた選手たちは、人知れずアジア・中米など決してサッカー強豪国ではない、プロリーグへと移籍し、プレーを続ける道を探って行く。本書は、これらいわゆる「マイナー海外組」と呼ばれるプロサッカー選手たちを描いた「ノンフィクション」だが、そこから読みとれるのは、逆境の中で、グローバルな逞しさを身につけていくプロサッカー選手の実像である。
公開日:2015年5月19日
推薦者名:米沢 利広

著者は、スポーツ・イラストレイテッド誌のライターですが、これまでの遺伝とスポーツに関する科学論文を丁寧に調べ、、現地調査も積み重ねて書かれた本です。スポーツにおける強さの源は「遺伝か環境か」という問いに、現在の先端科学がどこまで迫っているのかということが詳しく述べられています。
「陸上短距離で、ジャマイカ勢がなぜ強いのか?」「長距離でケニアのカレン族がなぜ強いのか?」「1万時間の法則は、スポーツにも当てはまるのか」など、スポーツ科学を志す者にとって大変興味深い内容です。
公開日:2015年5月8日

推薦者名:柿山 哲治

内容の薄い、長~い話を我慢しながら聞いた経験は誰にでもあるだろう。それは日本人が「簡潔にまとめて話す」というトレーニングを行っていないからだ。本書は一分で過不足なく、しかも相手の心に残るように伝える方法を伝授する。

公開日:2015年4月8日
推薦者名:布目 寛幸

ランニングブームと呼ばれる昨今、ミニマルシューズと呼ばれクッションがほとんどないランニングシューズを店頭で見かけたことはないだろうか?本書は、足に痛みを抱え、ランニングを諦めかけた記者が、幻の走る民族を探す旅に出るというストーリーものだが、その底流には、スポーツ科学の知見からみた現在のランニングシューズへの大きなアンチテーゼが含まれており、前述のミニマルシューズ発想の原点に触れることができる。大学院生必読の書である。
公開日:2014年7月1日

推薦者名:築山 泰典

筆者の生い立ちから、嫉妬に関する考察を深めていく構成である。嫉妬を成長のための糧と捉えながらも、性別によって違う等、大変興味深く納得させられる解釈が展開されている。

公開日:2014年6月2日
推薦者名:長島 和幸

著者である田中英光は早稲田大学在学中の1932(昭和7)年にロサンゼルスオリンピックのボート競技に出場したアスリートである。と同時に、無頼派の作家として多くの作品を世に送り出す中、1949(昭和24)年、著者が36歳の時、自ら命を絶った。本書は、田中自身のオリンピック参加を題材に上梓したものである。この作品そのものがスポーツ思想の書であることから、スポーツ科学部の学生には是非、一読することをお薦めしたい。
公開日:2014年5月27日

推薦者名:築山 泰典

永年、高校教諭として子どもたちと関わってきた筆者が、その変化の様子を的確に捉えた内容である。現代の子どもたちの特性として、幼児期の全能感が消失しないこと、また教育における教師から生徒への授業が、「贈与から等価交換」に変化している状況より、学級崩壊を解釈している。後半は、近年出版された青少年教育課題を対象とした書物に対する書評にて展開される。教育者を目指す学生は是非、一読いただきたい。

公開日:2014年5月21日

推薦者名:米沢 利広

著者の白石先生は、福島大学の先生で、学生時代は体操競技の選手でした。その後、スポーツ選手のメンタルトレーナーとして多くのチーム、選手を指導してきました。
この本では、4人のトップアスリートに対するメンタルとー二ングと二人の高校生が「夢の実現にチャレンジする」物語が書かれています。スポーツ科学部の学生にとっては、専門種目の競技力を向上させるヒントが多くあります。また、社会人になったとしても大いに参考になる図書だと思います。

公開日:2014年5月16日

推薦者名:小清水 孝子

スポーツ選手がトレーニングを効率的に行い、コンディションを良好に維持し、競技特性にあった体づくりを行うためには適切な食事・栄養摂取が重要です。このことは健康づくりのために運動をしている人にも同様です。
この本では、健康づくりのために体を動かしている方が、日ごろの運動と栄養・食事の効率を高めるための情報が、科学的なエビデンスに基づいて、わかりやすく書かれています。
スポーツ栄養学を学びたい方の入門書としてお薦めです。

公開日:2014年5月16日

推薦者名:小清水 孝子

「性を大切にしようと思えば生が大切になる。生を大切にすれば食が大切になる。「性」と「生」と「食」はつながっていたのです」。助産師である筆者が、思春期の子供達の様々な「性」の悩みに向き合う中で、家族で食卓を囲むことの大切さを訴えています。食べることは、空腹を満たすだけではなく、心も満たしてくれるものであるはずです。
今、自分が生きていることの奇跡、食卓の大切さ・・・
これから社会に出て、近い将来、父や母となるであろう大学生に、ぜひ読んでもらいたい1冊です。

公開日:2013年6月17日
推薦者名:築山 泰典

 比較文明学者の立場からの論点ではあるが、作者は仏教にもキリスト教にも精通した宗教学者でもあり、多面的な解釈を用いながら、日本文化を肯定的に解釈しながらも、今後の日本の進むべき姿を提示されている。今日的な我国の課題を捉えながら、その立ち位置を再考する機会ともなり、社会人となる前の学生期に、読んでおくことをお勧めしたい。

公開日:2013年5月25日
推薦者名:藤井 雅人

スポーツ界の泰斗によるスポーツ文化論の好著。1995年の発刊ではあるが、今もってその内容は色褪せていない。読後は、スポーツという社会現象が、経済、政治、地域社会、風土、民族性などのいわゆる「環境」によって、いかにそのあり方を規定されているのか、そしてまた、そのことに我々日本人がいかに無頓着であるのかを、著者の鋭い分析を通して知ることになるだろう。また、「スポーツ環境としての『部活』」と題して、様々な改革案を掲示し、「自主性・主体性」を持った運動部活動の実現を目指す著者の主張は、昨今指導者による体罰・暴力やしごき、部員による社会的モラルを欠いた言動などの問題に揺れる運動部活動のこれからのあり方に、依然として大きな示唆を与えてくれる。学生のみなさんには是非、この本をきっかけとして、現代スポーツの問題点を鋭く指摘・分析する中村敏雄のスポーツ学の真髄に触れて欲しい。特に、テーマ別の全9巻から成る『中村敏雄著作集』は読み応え十分。
公開日:2013年5月25日
推薦者名:藤井 雅人

1999年11月に創刊された、年2回発行の特別雑誌。最新の第28号(2013年5月発行)まで、各号ではスポーツ界にとって時事的かつ重要なテーマについての特集が組まれており、その中での人文・社会科学分野を中心とする気鋭の研究者・評論家による論説は、それぞれのテーマを「幅」と「深さ」をもって読み解くことの必要性を教えてくれる。一方で、年2回の発行のこの特別雑誌を継続的に読めば、社会におけるスポーツ界の動きを概観的に捉えることもできるだろう。たとえば第28号では、「学校運動部の現在とこれから」という特集が組まれ、様々な論者が多様な立場から持論を展開しているが、これは昨今の指導者の体罰・暴力問題に触発された運動部活動の存在意義を問う動きを受けてのものである。また、各号ではこうした特集以外にも、選手・指導者・研究者・評論家などスポーツ界で有名な人物との「座談会」や「インタビュー」が掲載されており、スポーツ科学研究者が「聞き手」となっていることもあって、普段は知れないような当事者たちの生の声を聞くことができる。なお、運動部での活躍を目指している学生のみなさんには是非、第14号(2006年5月号)の特集「変貌する大学スポーツ」を読んでいただきたい。運動部での活躍を生かすも殺すも、実はそれ以外の部分の大学生活にかかっていることが、感覚的にではなく、理論的に理解できると思う。
公開日:2013年5月15日
推薦者名:築山 泰典

 2011年3月11日のことは、九州にいる私たちにとっても大きな衝撃であった。しかし、時間と共に、そのことに対して意識が低下してきていることも残念ながら事実ではなかろうか。時間を経て、冷静に考えることが出来る今だからこそ、改めて被災地のことを認識する必要があるのではないでしょうか?
 被災地が直面した現実とこれか目指す方向、そして求められるリーダーシップ論にまで、陸前高田市の市長として著者は多くの示唆を与えてくれる。
公開日:2013年4月27日
推薦者名:米沢 利広

 この本は、現在の少年スポーツの指導のありかたに疑問を呈し、どのような指導を目指し、どんな子どもたちを育てるのがよいかといったことが書かれています。
 
1 多くの資料や先行研究の結果から、現在のスポーツ少年指導の問題点を明らかにしています。学部の学生にとっては、科学的な目や論理的な思考といった点で入門的な本になるのではないでしょうか。
 
2 自分が育ってきた過程(小学生の頃から現在まで)の比較ができるので、現実味があり、どのようにこれからスポーツに取り組むことが大切なのかがわるのではないでしょうか。
 
3 将来スポーツの指導者を希望する学生が多いので、そのときに参考になるのではないでしょうか。
 
 このような点から、この本を推薦してみました。
公開日:2010年7月7日
推薦者名:藤井 雅人

大手新聞社の運動部記者が各種メディアによるスポーツ報道のあり方を論じている好著。特に新聞記者という立場からの他のメディア報道についての分析は興味深い。娯楽性を重視するテレビのスポーツ報道や世界のスポーツを変えていく巨大なテレビマネーに関する批判的な論評には、活字報道のプロフェッショナルとしての著者の矜持が感じられる。その一方で、著者は、オリンピックやサッカーW杯といったビックスポーツイベントのスポンサー契約が新聞社にも一般的になってきた現在、新聞報道もまたスポーツに対する健全な批評性を失いつつあると警鐘を鳴らしている。また、地方新聞社をはじめとする、地方メディアによるスポーツ報道の可能性についての記述は、著者の地方支局勤務の経験が良く生かされており、地方に生活する我々にとっても大変興味深い内容となっている。
  本書は、テレビ、新聞、インターネットといった各種メディアによる、国内外のスポーツ報道の現状とその問題点を概観するための良書といえよう。
公開日:2010年6月14日
推薦者名:藤井 雅人 
 
 先般遂に、2010年FIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が開幕した。出場全32カ国による戦いは、約1ヶ月にわたり世界中を熱狂させることになろう。
 この本は、W杯がなぜこれほどまでに巨大なスポーツイベントとなり得たのかを、その利権に「群がる男たち」の姿を通して描き出している。W杯という熱狂の舞台の背後でうごめく欲望とそれに翻弄される人々の葛藤の描写は、丹念な取材に基づくノンフィクションならではの迫力がある。読後は、W杯という巨大スポーツイベントが、もはやグローバルビジネスと無関係には存在し得ないこと、そして今まさに南アフリカの地で生み出されている熱狂が、ピッチ上の華やかな舞台だけではなく、そこには見えない「闇」の部分によってもたらされているという事実を痛感するだろう。スポーツが、スポーツの論理だけで存続していくことは不可能であり、経済や政治というより大きな力に翻弄されながら存在していかざるを得ない現状を示している好著。
公開日:2010年6月14日
推薦者名:築山 泰典
 
 表紙をみると何か怪しさを感じる本ではあるが、ビジネスにおけるマネジメントの理論を部活運営に活用した高校野球部の話である。スポーツに関わる学生にとってみれば、物語で展開される場面は身近なことと感じられると思う。
 マネジメント理論の具体的展開手法を部活動運営を題材に学習するには、最適なマネジメント入門書と考えます。
公開日:2009年12月17日
推薦者名:山崎 一彦

スポーツ競技における才能とは?
大学院レベルで主に運動生理学、バイオメカニクスの分野からよく検証されている。
人間という運動を行える才能という根本的なことから、現在叫ばれているタレント発掘を考える上で、指導者が根拠とともに創造できる1冊である。
各章ごと研究課題も提示されており、それらを考えていくと、尚面白い。
公開日:2009年12月10日
推薦者名:米沢 利広

 映画「ありがとう」にもなった原作です。主人公の古市氏は、阪神淡路大震災によって家も仕事場(写真屋)も財産もすべてなくしてしまいました。震災時の悲惨な状況、そして、その後の町の復興に努力したこと、そのような中で、60歳を前にプロゴルファーを目指して、練習を重ね、見事プロテストに合格したことなどが書かれています。夢を実現させる生き方は、私たちに勇気と感謝の気持の大切さを教えるものです。
 古市氏の「奇跡を起こす」、「勇気を失うことは、すべてを失うこと」といった言葉と生き方は、スポーツ選手だけでなく多くの人に参考になると思います。
公開日:2009年11月2日
推薦者名:米沢 利広

 著者の白石氏は、大学教員でありながらメンタルコーチとして多くのスポーツ選手・チームを指導してきました。メンタル面の専門的知識はもちろんのこと、座禅やヨガといった自身の体験をもとにした豊富な指導体験は、大いに説得力があります。スポーツ選手として直面する緊張やプレッシャー、失敗するかもしれないといった不安に、いかに対処したらよいのか、といった内容が述べられていますので、スポーツ科学部の学生にとっては必読の書といってもいいでしょう。また、多くの参考文献も掲載れているので、自分でメンタルマネジメントを勉強するのにも役立ちます。
公開日:2009年4月7日
推薦者名:米沢 利広 

 多くの学生が、大学を卒業して社会に出るまでに、就職活動で悩むことと思います。この本は、就職活動をうまく乗り切るためのコツやテクニックについて書かれたものではありません。就職活動に悩む主人公に、10通の手紙を通して「働くこととは?」、「仕事とは?」、「やりがいのある仕事とは?」など、人生を自分らしく生きる大切さをアドバイスしています。就職活動をはじめる前にぜひ読んでください。
公開日:2009年1月8日
推薦者名:築山 泰典

「いざという時に、実力が発揮できない」、このことを科学している本です。脳外科医の立場から、スポーツ場面の心・技・体のことがわかりやすく表現されています。勝負によって成長する人間を理解でき、読み終えたとき、前向きになった自分を感じる、そんな本です。
公開日:2008年3月5日
推薦者名:米沢 利広

 NPO法人読書普及協会が編集した初めての本です。読書の達人たちが、読書法について指南をしています。どうしたら人生を変えるような本と出会えるのか、成功する人はどんな読書法をしているのか、夢をかなえる読書法とは、読書を続ける読書力をつけるためには、などなどあなたの読書法も少し変わるかもしれません。
 読書普及協会(http://www.yomou.com/)では、推薦本も紹介しています。こちらでも楽しい本が見つかるかもしれません。
公開日:2007年12月25日
推薦者名:築山 泰典

休日、郊外の大型ショッピングセンターを利用することは、私にとって楽しみの一つである。しかし、この存在が地域の「商店街」を閉鎖へ追い込み、地域コミュニティの喪失につながっているとは考えてなかった。アメリカ型の「ファスト風土」の検証から、最近、聞かなくなったが現象としての「デフレスパイラル」を改めて解釈させてくれた。
公開日:2007年11月7日
推薦者名:築山 泰典

公共の場でも、携帯電話を見つめゲーム(モバゲー)に興じる「大人」をよく目にする。元来、ゲーム機とは子どものモノとの認識は既に過去の事になっていることを実感する。生物学的な大人と対する言葉は「子供」であるが、社会性からは大人に対し「大人でない」との解釈を本書では展開する。また、生物学用語である「ネオテニー(幼形成熟)」を用い、現在の日本社会での「大人」の解釈を進めていく。「若いですね」との言葉を「ほめ言葉」と解釈する日本人の国民性から、大人として持つべき思考性の在り方まで、「大人考」を促す書である。
公開日:2007年7月9日
推薦者名:藤井 雅人

「スポーツを考える」。何をどう、そして何のために?こうした私たちの問いに、高名な思想家である著者は、(近代)スポーツの誕生・変革をその時々の社会の様相との関わりから読み解くことで答えてくれる。つまり、イギリスにおける文明化の流れの中でのスポーツの誕生、アメリカ大衆社会の文化としてのスポーツの変容・拡大、スポーツにおける女性の進出と性差の解消といった変化をたどってきた「スポーツを考える」ことが、実は「社会そのものを考える」ことに他ならないのだ、と。
公開日:2007年6月19日
推薦者名:豊村 伊一郎

 プロ野球、楽天の野村監督の生き方が披瀝された本である。著者いわく、「壁にぶち当たったときに私はいつも知恵をしぼってきた。どうしたら貧しさから抜け出せるか、どうしたらプロ選手として大成できるか」など。その時々の解決法を見いだすために彼がとった方法は関連した本を読むことであった。つまり情報を収集して問題解決に役立てたということである。情報が個人の頭脳に蓄えられればそれが知識となり、それを活用できれば知恵に転化できる。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:築山 泰典

”恥ずかしさ”は誰しもが経験するものである。しかし、この感覚には大きな個人差があり、同じ行動でも人によって恥ずかしいと感じない人もいる。また、学校教育の中で、体育教師には生活指導場面での役割が求められることが多い。この時、「恥ずかしくないのか?」との表現を用い、行動の変化を促す場面もあることでしょう。「恥ずかしいことを恥ずかしいと感じることの必要性」をもう一度考え、自身の行動を分析し”恥ずかしさと成長の関連性を考える機会”になればと、この本を推薦いたします。