教員お薦めの本

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※「福大生のための学習ナビ」の「教養をさらに深める本」で紹介されている本も含まれています。

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工学部

公開日:2019年3月29日
推薦者名: 西田 貴司

日常生活やニュースでいろんな数字の情報が入ってきます。
例えば、平均寿命や平均所得、交通渋滞の距離などで広く社会の状況を知ったり、もっと身近には平均点とか入試倍率とか言われて不安になったりしますね。でも、それは正確に状況の把握ができているのでしょうか?もしかしたら誤解や見落としがあるのでは?そんな例を教えてくれるのがこの本です。
小話形式で統計、確率などの20テーマで読みやすく解説されています。例えば、レジの数を1つ増やすだけで待ち行列が消えてしまう話、23人いれば同じ誕生日の人がいる確率が50%もある話、モンティ・ホール問題というゲームで起こりがちな錯覚の話、などです。
1話1話が短く数式も必要最小限なので空いた時間などに気軽に読んでいける書籍です。電子ブック(Maruzen eBook Library)もありますのでご活用ください。
公開日:2019年3月29日
推薦者名: 松隈 洋介

物理や化学に出てくる単位を理解することは工学を学ぶ人にとって、一番重要なことですが、意外とよく分かっていないことが多くないですか?。本書は、イラストなどをふんだんに使って、単位の意味とどのような時に使うかを分かりやすく解説しています。「事典」となっていますが、分かりやすい読み物として最初から読み進めても面白いです。
また、この他に、「「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典」と「「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典」も図書館にあります。
公開日:2019年3月22日
  • 面接官の心を操れ!無敵の就職心理戦略
  • DaiGo著
推薦者名: 遠藤 正浩

彩り鮮やかな人生を実現するために働くことは不可欠です。だからこそ、すべての学生にとって就活と仕事選びは人生最大の課題でしょう。この本は一見軽いハウツー本に思われがちですが、私が就職の世話をしていて学生に伝えたかった本音の内容が満載です。他の就職攻略本とは一線を画するもので、簡単に読めるのに、読後にやるべきことがはっきり見えてきて勇気も湧いてきます。機械工学科の就職資料室にもおいてあります。
公開日:2019年3月5日
推薦者名: 鈴木 慎也

「現在,低所得国に暮らす女子の何割が,初等教育を修了するでしょう?」「A: 20%, B: 40%, C: 60%」例えばこのような問題にあなたは正解を出せるでしょうか?私は不正解でした。(笑) この本は,「10の思い込みを乗り越え,データをもとに世界を正しく見る習慣」をつけるための必読書で,是非ともおすすめしたいものです。やや種明かしになるかも知れませんが,「おわりに」の部分から読み始めてもよいかも知れません。涙なしには語れない感動の一冊でもあります。
公開日:2019年2月25日
  • 通信の世紀 : 情報技術と国家戦略の一五〇年史
  • 大野哲弥著
推薦者名:大橋 正良

本書は明治以降の歴史の中で、これまでは技術としてのみ語られてきた通信を、外交、政治、経済との関わりで捉えた良書である。通信は目に見えない部分が多いため、なかなかこういった視点では語られてこなかったが、実際には列強諸国による支配拡大、利権確保のための重要な道具(invisible weapon)として利用され続けてきた訳で、まさに武器なき戦争であったといっても過言ではない。
最近トランプが中国ファーウェイの機器使用を禁じようとしているが、この本を読むとこのような話は何も今に始まったことではなく、150年に亘って絶えず繰り広げられてきたことが良く理解できる。
公開日:2019年1月31日
推薦者名:四ケ所 高志

21世紀のマーケット・トレンドは「シェア」であるとも言われていて、モノや情報,空間など、あらゆる事柄を「シェア」する力が今の社会を動かしつつあります。そして私たちの中にある「シェア」する感覚は,人と人の関わり方(愛)や,社会をコントロールするための仕組み(制度)、制度が現実化することで現れる建築や都市(空間)にも変化を与えるでしょう。本書は、今まさに起こりつつある社会の変化に対して、どのような建築,都市をデザインするべきかを、若い建築家たちが議論しあい、問いかけるものです。
公開日:2018年4月7日
推薦者名:太記 祐一

今、日本でもっとも活躍している建築家は?そう問われたら必ず名前が挙がるのが、隈研吾さんです。いろいろと話題になった新国立競技場(2020年東京オリンピックのメインスタジアム)の最終案を設計したことで、ニュースでも取り上げられました。海外でも大作を次々と設計し、数多くの賞を受賞しています。さらに東大教授として教育活動、研究活動にも勤しんでおられ、まさに八面六臂の大活躍です。福岡にいる私たちに身近な所では、太宰府天満宮近くの国際的コーヒーチェーン店が有名でしょう。「イケてる」と書いたら、何か失礼な感じでさえあります。その彼が自分の作品を解説しつつ、建築のあり方を論じ、現代建築の問題点を抉り出したのが、この本です。豊富な知識と明快な理論がセンスの良さとあいまって、建築デザインの最前線で何が起っているのか、わかりやすく教えてくれます。もしかしたら人によっては、写真が白黒なのと専門用語が少し多いのは、残念なのかもしれません。
公開日:2018年3月10日
推薦者名:久保田 純

空気中の窒素からアンモニアを合成する技術は化学における人類最大の発明といわれます。現在、地球上に70億人以上の人類が生活していますが、その3/4の食料を支えているのは、この人工合成で得られたアンモニアから合成される化学肥料です。
本書は約100年前にハーバーらが空気中の窒素からアンモニアを合成する方法を見出した社会的背景や、ネルンストやオストワルドなど著名な化学者との関わりを記したものです。新規の化学技術がどのように作り上げられたか、科学、国家、企業などの様々な関わりが詳細に述べられていて、化学技術者の卵である学生には是非薦めたい書です。また化学を専門としない学生にも、化学の専門用語はほとんどなく、巨大な科学技術の誕生の歴史を綴ったものですので、科学、工学を志す学生には読んでもらいたいと思います。
公開日:2018年3月15日
推薦者名:佐藤 寿倫

教員の昔話に付き合うための必読の書。これを読んでおけば教員のお気に入りになること間違いなく、薔薇色の卒研生活を送ることが出来るでしょう。
公開日:2018年3月13日
推薦者名:鈴木 慎也

かねてから「少子高齢化」の問題が指摘され、まるで合言葉であるかのように取り上げられています。ただし、その実態を正確に分かっている人は一体どれだけいるのでしょうか?「2024年:全国民の3人に1人が65歳以上」、「2033年:3戸に1戸が空き家に」、「2040年:自治体の半数が消滅」、・・・などと警鐘をならし、さらに日本を救うための処方箋を示してくれるのが本書です。
公開日:2018年3月9日
推薦者名:岩村 誠人

古典力学は、科学・工学全般の基礎であるため、工学部でも全学科で必修科目として学びますが、本書はその力学の創始者であるニュートンが1687年に出版した「プリンキピア」を分かり易く噛み砕いて解説した本です。力学の様々な難問を(微積分を用いずに)幾何学的に鮮やかに証明するニュートンの天才っぷりに惚れてしまうこと請け合いです。当時の時代背景やニュートンがなしとげたことなどが簡単にまとめられた第1部を読むだけでも力学に興味が湧いてくると思います。近代科学の出発点となったプリンキピアの醍醐味や科学的意義を肩ひじ張らずに気軽に味わうことのできる一冊です。

公開日:2018年3月9日
推薦者名:辻 聡史

マネジメント思想の巨人であったドラッカーの著作の中から「個人の生き方、働き方」について抜粋、編纂されたものです。大学や職場で成果をあげるためには、まず自分自身をマネジメントすることが重要です。そのために参考となる一冊と思いますので、ぜひ読んでみてください。
公開日:2018年3月9日
推薦者名:小浜 輝彦

この本は、電気電子分野の基礎を学びつつ電気系英文の勉強ができるよう構成されています。よって初学者でも専門内容を理解し、同時に英語表現を学ぶことができます。英語に苦手意識がある人でも必要な基本文法(例えば、自動詞と他動詞の違いなど)をその都度理解しながら進めることができるので、電気電子系英語教材として最適な本です。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:黒瀬 重幸

1982年に鹿島出版会から出版された名著の改訂版である。現代の都市が18世紀半ば以降の産業革命、その後の近代化・工業化の産物であることは周知の事実であるが、世界的な視野で、こうした現代都市のあり方を論じた書物は少ない。パトリック・ゲデスは近代都市計画の父と言われ、その後のL.マンフォードと並んで、都市計画思潮をリードしてきた。今回の出版では、同じ訳者によって旧版が丁寧に見直され、統一された文脈の元、分かり易い訳に仕上げている。環境教育を1915年という早い時期に説いたゲデスの功績は、大きいと言えよう。都市計画を学び始めた学生諸君にお勧めの1冊である。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:内山 弘規

この本には、インターンシップ、エントリーシート、履歴書、グループディスカッション、企業の選考基準、企業が面接で見ていることなど、様々な内容が書かれています。欄外には人事部のホンネや採用支援のプロの見解も示されています。基礎学力と人気ランキング100社の採用率について分析した結果も示されており、この本を読んで、人気企業に入社することの難しさが理解できると思います。参考になると思いますので、是非とも読んでみてください。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:松藤 康司

ストレス社会の現代。忘れ去られている古典のなかにヒントがある。生きることに疲れてしまった心や、どうにもならない不幸な現実に悩み苦しんでいる心をそっと癒すヒントを教えてくれる1冊。座右の書としてお勧めです。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:花井 正広

最近は危機管理を考えようと、あちらこちらで聞かれるようになりました。しかし、今自分が住んでいる場所が安全かどうかを考えている人がどれほどいるか疑問です。たとえば油山は油が採れるから油山?と言っているようでは身が守れません。地名はいろいろな意味で過去の事象を端的に著している場合が多いです。この本は、自分が滞在する可能性のあるところがどのような地勢であるかを知り危機管理を考えるきっかけになる本です。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:渡辺 亮一

東日本大震災以降、災害に対する備えは非常に重要な喫緊の課題となってきている。よく言われる自助・共助・公助を実践し、助け合い、自然災害による被害を軽減していく努力はもちろん必要であるが、災害のメカニズムを理解し、自分の命を助ける行動を取れるようにすることはもっと重要であると考えられる。本書は、地震よりも恐ろしい豪雨による水害に対して縮災、すなわちレジリエンス性をいかに高めていくかが述べられており、防災省を新たに新設して防災教育を行うことで今後起こりうる国難に備えることが提案されている。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:鈴木 慎也

大学生活の締めくくりは、卒業論文を執筆することです。研究データによっては、「有意差検定」などの統計学の知識を駆使した解析が求められることもあります。数多くの解析手法がありますが、「どの処理を選択したらよいのか分からない」、「こんな場合はどうする・・・」と、学生時代には何かと戸惑ってしまうことも多いはずです。本書は、そんなあなたにも分かりやすく統計解析の手順を紹介するための1冊です。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:岩村 誠人

数学者でエッセイストとしても有名な著者が、青年時代過ごしたアメリカでの体験を知性とユーモア溢れる親しみやすい文章で綴った紀行文です。文化や習慣の違い、大学や学生の分析、学者世界の裏事情、著者が滞在中に味わった孤独感や苦悩、などが感性豊かに巧みな心理描写、情景描写で描かれています。40年前に書かれた本ですが全く違和感なく読め、挑戦することの大切さ、異文化理解の重要性などを教えてくれる素敵な1冊です。
公開日:2017年3月16日
  • 星の王子さま
  • アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ著 ; 池沢夏樹訳
  • 953.7/SA22/10
推薦者名:麻生 裕之

タイトルを知っていても意外と読んだことがない人が多いのでは?いまや身の回りにはあらゆるものが溢れ、何不自由なく日々を暮らせる皆さんの環境。『在ることが当たり前』になっていませんか?読む人の年齢や価値観によって全く異なる印象を与える本書は、大学生がいま読めば、きっと物事を考える視点が変わるでしょう。様々な翻訳者によって訳されていますが、他の翻訳版を読まれた方も、ぜひ一読してみてください。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:小浜 輝彦

英語は、もはや世界共通言語として認知され、日本でも一層重要性が増すでしょう。英語学習では、いかに語彙 (英単語)を増やすかが大切で高校時代に苦労した人も多いのではないでしょうか。本書は、語源を理解するアプローチからそれぞれの単語のもつ意味や感覚をつかむことができるように配慮された構成になっています。著者が言うには、100の語源さえ覚えればよいとのこと。値段も手頃で小さいので持ち歩いてすきま時間に読んでみるのもお薦めです。
公開日:2017年3月16日
推薦者名:千田 知弘

社会デザイン工学科の卒業論文では、論文本体に加え、2ページの概要、卒論発表会用のプレゼン、の3つが必要となります。内容の中身は当然全て同じとなりますが、実は3つとも、それぞれに書き方、伝え方が全く異なると言っても過言ではありません。その中でも、意外と難しく、専門書がないのがプレゼンの作り方ではないでしょうか。本書は相手に分かりやすくプレゼンをする技術を、良い例と悪い例を図解で分かりやすく説明している、面白くもためになるお勧めの本です。
 
公開日:2016年3月18日
推薦者名:花井 正広

日本人の組織は、仲間内の関係で意志決定がおこなわれ、たとえ失敗しても責任の所在があいまいで、また同じ失敗を繰り返すことを、旧陸軍の失敗を基に分析したものである。同じ失敗を繰り返さないため、是非知っておくべき内容である。
公開日:2016年3月18日
推薦者名:吉城 秀治

都市計画に関する本は数多く出版されていますが、それらと比べると本書は、都市計画に関する制度の解説は必要最小限で留められていることや、平易な解説とセットで国内外の事例が写真とともに多く紹介されていることが特長としてあげられ、まさしく入門書として最適な一冊となっています。みなさんが何気なく暮らしている都市のなりたち、そして都市が抱える問題やこれからの都市のあり方について学んでみませんか?
公開日:2016年3月4日
推薦者名:松藤 康司

だまされる不思議を科学の目で解き明かす入門編。
占いやスピリチュアル・霊感相談はなぜ人気?振り込め詐欺にあわないためには?
放射線防護学、手品の名手の先生が、解りやすく解説した本です。

公開日:2016年3月4日
推薦者名:柴田 久

環境工学、社会基盤工学、都市環境デザイン工学……土木と名乗らずとも「ドボク」を学ぶすべての学生必見!ドボクって何?という素朴な疑問から、多彩な授業の魅力、土木構造物鑑賞のツボまで、先輩74人が丁寧にレクチャー。 ドボクの面白さと奥深さを堪能する学生生活が、この一冊で手に入る!気になるハローワークも満載。

公開日:2016年3月4日
推薦者名:鈴木 慎也

所沢ダイオキシン報道で大バッシングを受けた産業廃棄物処理会社を徹底的に立て直し,ホタルや絶滅危惧種のニホンミツバチが飛び交う里山保全再生に取り組むなど,大改革を成し遂げた社長の著書です.荒廃した現場で50代不良社員に立ち向かい,どうやって会社を変えたのかがとても詳細に,かつ分かりやすく書かれています.3S(整理・整頓・清掃)とISOの同時導入など,決して派手ではないもののやるべきことに徹底的にこだわった姿勢が印象的で,多くの示唆にあふれています.
公開日:2016年3月4日
推薦者名:池添 昌幸

プレデザインとは、建築設計におけるデザインの前段階の行為のことを指します。日本語では、建築設計の前段階は「建築計画」という行為です。建築計画とは、建築を造るための様々な条件を整理し、その建築に最適な空間のモデルや型を示すことです。著者は、建築計画の研究者であり実践者で、最適な空間を導くための考え方とその方法が11の原則に分けて示されています。初学者には少し難しい内容ですが、大学で建築計画の講義を受けた人には、建築計画の理論と技術が実践にどのように適用されるのかを理解するために、是非読んで欲しい本です。

公開日:2016年3月4日
推薦者名:高山 峯夫

前作の続きであり、野球部を「マネジメントを学ぶための組織」「高校野球にイノベーションを起こす」とし、これまでの秩序を創造的に破壊していくことに取り組むマネージャーたちの奮闘が描かれている。テーマは、「イノベーション」。イノベーションとは競争をしないことである、という。イノベーションが成功し、新しいものが生み出されたら、そこにはライバルはいない。競争社会を生き抜くには、競争をしないことが求められる。で、この新しいものを生み出す機会となるものが変化である。変化を受け入れ、イノベーションを起こすことの大切さを学ぶことができる。
公開日:2016年3月4日
推薦者名:高山 峯夫

公立高校の弱小野球部でマネージャーを務める女子高生・川島みなみが、ピーター・F・ドラッカーの著した組織管理論手引書『マネジメント』を偶然書店で手に取ったことを契機に部の意識改革を進め、甲子園を目指すというストーリー。「マネジメントに必要な唯一の資質は真摯さ」という言葉に衝撃を受け、『マネジメント』を通じて様々なことを学んだみなみは、自分が「マネージャー」となって野球部の運営にあたる。野球部の運営を例に、組織のマネジメントの方法が書かれており、大学生活を送る上で参考になると思われる。
公開日:2015年6月8日
推薦者名:本田 知宏

東日本大震災に続く原発事故以来,「反原発」に反対する意見は影をひそめています.この本では,偉大な思想家のひとりである吉本隆明によって,「反原発」に対する異論が淡々と,しかし熱く語られています.あの事故の被害を被っている人たちには,原発に対する作者の認識が甘いと感じられるかもしれません.その通りだと思います.その気持ちを確かめるために,本を読み進めながら,この思想家と議論してみませんか.
公開日:2015年6月8日
推薦者名:折居 英章

人工知能、コンピュータビジョン、ロボット工学の世界的権威である著者のエッセイ集です。誰もやったことがない新しいことを発想する考え方から、人を説得するための説明術まで多岐に渡る内容を、著者の実体験エピソードを交えながら、わかりやすく、おもしろく、そして論理的に書かれています。読み終えた後は、自分も何かに挑戦したいという意欲をきっと得ることができると思います。理工系の研究者やエンジニアを目指す人はもちろん、将来の目標が定まっていない学部1年生にも是非読んでほしいです。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:遠藤 正浩

魅力的なモノづくりの現場と人を満足させるいい仕事にこだわっている人についての探検レポートです。すぐに役立つハウツー本ではありません。読んだ人がそれぞれ感じてください。
公開日:2015年3月30日
  • 錯覚の科学
  • クリストファー・チャブリス, ダニエル・シモンズ著 ; 木村博江訳
  • 145.5/C31/1
推薦者名:森山 茂章

時には心理学に関する本も良いと思います。2004年にイグ・ノーベル賞をとった「見えないゴリラ」など、工学の世界とは全く異なる実験の話が書かれています。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:大橋 正良

レポートや卒論を書くのにどうやって作文したら良いだろうと思っている人にはまずこの本を薦めます。いかにシンプルに、かつ論理的に正確な文章を書くかということを是非学び、Webからのコピーに頼らない「書くことのできる技術者」を目指しましょう。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:伊豫岡 宏樹

フェルマーの最終定理自体は中学生でも理解できるようなシンプルなものですが、証明されるまでに約350年を要しました。本書は 1993年にワイルズによって解決されるまでにこの問題に関わった数学者達の物語がドラマチックに 書かれています。試験勉強では感じることのできなかった数学の美しさ・恐ろ しさ触れることができる一方、著者・翻訳者の文章力で数学が苦手な人でも読みやすい内容になっています。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:石橋 知也

政治経済の予測と比べて著しく精度が高いとされる人口予測。この指標に基づき日本特有の人口減少の構造を明らかにしつつ、いかに対策を講じるべきか検討したのが本書である。まず筆者は人口減少に対する誤解を解くことから始め、極めて近い将来訪れるであろう「極点社会」について警鐘を鳴らす。さらに人口減少に対する国家戦略として早期着手といった「時間軸」の必要性を説く。今、人口問題と向き合うことは我々の暮らしを左右する将来の日本社会を考えることに外ならないことを教える一冊である。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:住吉谷 覚

工学が扱う対象は具体的なモノである。数学の扱う対象は抽象的な概念である。この両者を結び付けるものこそが数学記号である。小学校から中学高校大学と学び続けて来た数学では、数学記号の取り扱いを如何に理解し使い熟すかがその成否を大きく左右したであろう。工学ではその記号の取り扱いを様々な領域に適用することにより、大きな成果を上げている。工学を志し、道具として使ってきたであろう数学記号は、正しく理解し取り扱えているのだろうか?使い続けながらも振り返って確認してみる価値はありそうだ。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:黒瀬 重幸

日本の都市計画学界のオピニオン・リーダーである蓑原敬を囲んで、若手の都市計画研究者や新進の建築家が、現代日本の都市計画のあり方について、白熱の議論を展開している。1933年生まれの蓑原に対して、若手はすべて1970年代生まれであるが、40歳程度の年齢差をものともしない、白熱の議論が展開されている。
コンパクトシティ、人口減少、少子高齢化といった言い古された観のあるテーマの内実について、若手から鋭い質問が飛び、まちおこしの提案が展開される。
戦後一貫して都市計画畑を、官民双方の立場で歩み、欧米の近現代都市計画理論の詳細と国内津々浦々の事情を知る蓑原が、若手の理論の弱点を蹴散らしていく。まるでプロ棋士が7人のアマチュアを同時に相手にしている感がある。
教科書的な知識体系を超えた1冊である。
公開日:2015年3月30日
推薦者名:吉城 秀治

自らのアイデアを求められる場面はよくあることである。そして、優れたアイデアが湧き出してくる類稀なる人々を除いて、大多数の人々はアイデア出しに苦労することになる。そんなときは、是非本書を手にとって欲しい。1時間で読めてしまう程の文量に、アイデアを手に入れるためのプロセスが整理されている。優れたアイデアというのは、「アイデアの出し方を知っているかどうか」に依るところが大きいことに気付かされる一冊。
公開日:2014年7月1日
推薦者名:渡辺 亮一
 
卒論研究の中で、学生に〇〇について調べなさいと言うと・・・ここ最近は必ずウィキペディアの中のある部分をコピペしてゼミで発表する。という様なことが理系の卒論の中でも普通になってきています。学生にしてみるとググることによって簡単に分かる・・・と言いたいところでしょうが、「ネット上の情報はそもそも話し言葉で書かれている場合が多く、文章や内容を読み解いて頭を鍛えることにはなっていない」というのが著者の主張です。私も全く同感で、本を直接自分で読んで自分で得た情報は、必ず脳の中での配置が明確で、今後も使える情報になって行きます。この本は、知的好奇心を満足させるための本の探し方のヒントが満載なので、是非、読んでみて下さい。
公開日:2014年7月1日
推薦者名:渡辺 亮一

『日本史の謎は「地形」で解ける』の続編であるが、内容は非常に興味深い。私が特に興味を持ったのは「日本人の平均寿命を飛躍的に伸ばしたのは誰か?」である。答えは本書を読んでもらえば分かるが、実に意外な人物である。また、「エジプトのピラミッドは何故、建設されたか?」を土木工学的な観点から論理的に説明している部分にも非常に興味を引かれました。「地形」を見直すことで、日本史の謎が解ける!!非常に興味深い内容です。
公開日:2014年7月1日
推薦者名:鈴木 慎也

国土交通省の元官僚の方が書かれた歴史の謎解きに関する本です。地形や気象から見る歴史は、今まで定説と言われていた歴史とは大きく異なる上、地形と気象という「動かない事実」をもとに考察しているため極めて説得力があり、読者はとても痛快な気分に浸れます。著者は土木工学の専門家ですが、他の分野に対しても造詣が深く、だからこそこのような本を執筆できるのだということを実感できるという点でも学生さんにはお薦めです。
公開日:2014年7月1日
推薦者名:渡辺 亮一
 
まずはこの本が書かれたのが2010年である点を強調しておきたい。2011年3月に東日本大震災が発生する1年前、当時、民主党政権による「コンクリートから人へ」という合い言葉のもと公共事業が削減されて行く中で書かれた本である。この本の中で、著者が述べていることは、とても重要であり、今後も日本が世界に対してある程度の影響力を持ちながら、日本人が自信を持ってこの国土で生活していくためには、「コンクリートから人へ」のスローガンは間違えであること、日本という自然災害が多い国土においては今後も適切な公共事業を行っていく必要があることが述べられている。
公開日:2014年7月1日
推薦者名:渡辺 亮一

2014年3月に水循環基本法と雨水利用促進法が国会で成立し、今後は日本全国において失われた水循環を再生し、雨水を活用していく取り組みが本格化してくる。その中で、日本における水の現状を正しく理解しておくことは、非常に重要であると思われる。著者は、水文学における日本の第一人者であり、この本の中で日本での水循環・利用に関しての様々な誤解や思い込みを正してくれている。今後、水循環や雨水活用の施策立案を考えて行く人には必読である。
公開日:2014年5月30日
推薦者名:坂田 力
 
タイトルの「リサーチリテラシー」とは、研究(リサーチ)を遂行するために必要な基礎的能力のことです。この本には、大学で専門を学ぶとき、あるいは卒業論文に向き合おうとするとき、大学生が身につけておくべき基礎能力が紹介されています。具体的には、「聞く力」「課題発見力」「情報収集力」「情報整理力」「読む力」「書く力」「データ分析力」「プレゼンテーション力」についてわかりやすく解説されています。ノートの取り方からレポートの書き方、学術的文章の読み方まで、大学生の皆さんに是非読んで欲しい一冊です。
公開日:2014年5月30日
推薦者名:黒瀬 重幸
 
現代都市計画には、マスタープランが必須というのが通説である。ところが、こうしたマスタープラン主導の都市計画理論に対する根強い反対意見がある。とりわけ、C.アレクサンダーは、1960年代から、その著、「形の合成に関するノート/都市はツリーではない」において、一貫して伝統的な計画概念(ツリー)を否定し、新しい計画概念(セミラティス)を唱え続けてきた。彼は、その後、ワークショップ・スタイルのまちづくり手法を独自の観点から改良し、カリフォルニア大学の大学院生と共に架空のまちづくりシミュレーションを行い、その成果を「まちづくりの新しい理論」にまとめている。彼は自然発生的な都市空間の持つ、ある種の情感がどのようなプロセスを通して生み出されるのかを明らかにし、「成長する全体」、「ルール」、「実験」、「センタリング・プロセス」といったキーワードを用いて、「新しいまちづくりの理論」を展開している。
※参考:「形の合成に関するノ-ト」(所蔵あり/BN00176749)
公開日:2014年5月30日
推薦者名:小浜 輝彦
 
心理学=「相手の心を読む」、「相手を操作する」ものと誤解している人や、自分のことは今の自分が一番分かっていると思い込む人は案外多い。本来、心理学とは人の心の仕組みを知ることで己を知り、自分がいかに楽しく生きるか、人生をより充実したものにするかに活かす学びであると思う。何かに迷っている、不安を抱えている若者にぜひ一読してほしい本である。
公開日:2014年5月2日

推薦者名:黒瀬 重幸

オランダは、国土の半分近くが海抜ゼロメートル地帯にあり、国土の1/3が人工的に干拓によってつくられた、九州とほぼ同じ面積、人口、GDPを有する地域である。こうしたフラットな国土に、人口70万人以下の中小都市が分散し、鉄道や高速道路で効率的にネットワークされている。オランダは、福岡への一極集中が進む九州とは、様々な意味で対照的な地域・都市計画を進めてきた。とりわけ、公共交通や自転車交通による低炭素化や男女共同参画社会など、見習うべき多くの取り組みが見られる。本書はオランダにおける国土づくりの歴史から、コンパクトシティ政策を経て21世紀型の持続可能性をめざすオランダモデルまでが、丁寧に語られている。
 

公開日:2014年5月2日
推薦者名:黒瀬 重幸

今日、都市計画の課題は、コンパクトシティによる中心市街地の活性化と、都市と農村を含む広域計画である。この本は、前者、特に歩行者空間に関連した都市デザインがとりあげられている。日本では1960年代の後半から都市デザインが議論され、C.アレクサンダーやK.リンチの方法論が取りざたされたが、やがて都市デザインは景観論に置き換わり、法制度や土地利用の問題として考えられるようになった。しかし、都市を構成する一つ一つのパーツの組み合わせとして景観が立ち現れる訳であり、より良い都市デザインは小さなパーツを受け持つデザイナーの手腕にかかっているとも言える。この本は英国で読み継がれ、パーミアビリティ(都市空間の浸透性)などの興味深い概念も扱っている。
公開日:2013年6月27日
推薦者名:鈴川 一己

 日本では「数学は美しい」という内容の啓蒙書が多い中、「実用的な数学」を紹介したユニークな本です。著者は数学科卒⇒大学⇒企業⇒大学と渡り歩き、それぞれの場所で苦悩を味わった経験を元に書かれています。日本では学校の教科書でも「数学の美しさ」を強調する傾向がありますが、「数学は役に立つ」という視点から書かれたこの本は貴重なものです。理工系の皆さんに読んでほしい本です。
公開日:2013年4月26日
推薦者名:酒井 幸仁

 宮沢賢治の作品を読んだことがあると思います。どんな印象でしたか。昔古本屋さんでこの本をみつけて購入しました。宮沢賢治の作品を読み直したりするときに使ってみてはどうでしょうか。新しい発見や理解ができるかもしれません。一つおすすめしたいのは、小さい頃に読んで今も記憶に残っている本を、大きくなってもう一度読んでみることです。きっと本の内容の感じ方が変わっています。そこから自分の変化も感じられることでしょう。面白いですよ。
公開日:2013年4月26日
推薦者名:鈴川 一己

 理系ならば、まずこの本を読むべきです。もちろん文系の人にもお勧めの本です。堅苦しいお話はありません。自伝を通して自ずと理科あるいは科学の面白さを教えてくれるすばらしい本です。私がわざわざ推薦しなくてもいいほど有名な本です。現在はコンパクトな文庫本になりました。ファインマンが高校物理を教えれば、物理好きの学生が増えたかもしれません。
公開日:2013年4月26日
推薦者名:石藏 利文

 すべては自分にとってプラスの出来事である。辛いことやイヤなことがあったとき、あるいは劣等感に悩んだとき、そう考えることができれば、人生は愉しく、充実したものになります。本書は、そんなプラス発想のクセを身につけるためのヒントを満載した本です。目次は、1.愉しみ方にも基本がある,2.時間を豊かに使う方法,3.幸せに生きる知恵,4.愉しみが倍になる人間関係,5.変化の時代を愉しむ生き方です。ぜひ在学中に読んで欲しい図書の一つです。
公開日:2013年4月26日
推薦者名:黒瀬 重幸

 私が、都市について漠然と考え始めた1970年頃に出会った一冊である。建築家、磯崎新氏の華やかな序章に魅せられて読み進んだことを覚えている。この本に触発されて京都、奈良、伊勢、松江などをめぐり、私たちの祖先がつくりあげてきた日本の都市デザインについて友達と議論したことを思い出す。あれから40年過ぎた。今、読み返してみても、その時に受けた新鮮な印象は変わらない。私たちの日常の生活空間に、「ま」、「かいわい」、「あられ」など日本人の感性に基づく都市デザインを取り戻さなければと思う。
公開日:2013年4月2日
推薦者名:大和 竹史

「社会技術」とは、社会問題を解決する技術である。この技術とは、広義の技術であり、法体制や経済制度、社会規範などすべてのシステムを包含している。少子高齢化が加速し、日本社会が社会問題だらけの社会になっていくことは間違いない。個人から組織の問題に対し最適な解を選択し、限られた資源を活用していく以外に日本の延命はない。本書は、具体的な問題の全体像を把握する技術を示し、複雑な問題の解決を試みたものである。
公開日:2013年4月2日
推薦者名:鈴木 俊男

この本は、著者が市民講座のノートをもとに書かれた本で、「ふつうのことば」で書かれた現代思想の解説書です。著者が20歳の頃にこの様な本があれば良いと思っていた本を、50歳代前半になって書いたものです。まえがきにある通り思想家たちは「人間はどういうふうにものを考え、感じ、行動するのか」という問いに答えようとしているのです。
この本を通して、思想家たちが解明した「私たち凡人」の日々の本質的なあり方の一端に触れてみませんか?
公開日:2013年4月1日
推薦者名:今田 長英

 年次報告として国会に提出され、毎年6月上旬、一般向けに環境白書として発行されている。数ある白書の中でも最も良く読まれているものの一つであり、特に、専任のスタッフが一年掛りで総力を挙げて執筆している第1部の総合的な施策等に関する報告は、ストリー性があって読み物としても興味深い。白書は、通常、講じた施策を淡々と説明するだけの無味乾燥な内容が少なくないが、環境白書では、こうした部分を第2部に回し、トピックを扱う第1部を設けてメリハリを付けている。
公開日:2009年4月7日
推薦者名:黒瀬 重幸

日本の中世都市においては、無縁、公界、楽などと呼ばれる概念があった。これは、現代風にいえば、自由人、パブリック・スペース、特区などに該当するものである。都市史の分野では、一般的に近世城下町を日本の都市の原型とする立場が優勢であるが、網野善彦の提示する日本の中世世界は、むしろ現代に近く、極めて魅力的である。グローバリズムが支配的な現代においても、我々自身の歴史のなかから、明日を読み取ることができる好例といえよう。
公開日:2009年4月7日
推薦者名:黒瀬 重幸

今更という感もあるが、「成長の限界」は、1972年に出版されたローマクラブの警告の書である。当時、高度成長期の日本で大学学部生だった私は、驚愕しつつも一気呵成に読んだのを思い出す。地球環境問題は、実に今から37年も前に、アメリカMITの若き研究者から提起されていたのである。今日では、環境をキーワードとする本は膨大な数にのぼるが、この本は、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」と並ぶ、地球環境問題の草分けの書といえよう。
公開日:2009年4月7日
推薦者名:黒瀬 重幸

世界的な金融危機に伴う不況に見舞われている昨今、ワークシェアリングという言葉がマスコミを賑わしている。オランダは1982年、実に27年も前に、政府、労働組合、経営者の三者による「ワッセナーの合意」を形成し、世界で初めてワークシェアリングを実践した国である。私が1年間滞在した1996年当時は、ワッセナーの合意の立役者である労働委員長コックスが首相を務め、生き生きとした男女共同参画社会を目の当たりにできた。今日の日本からしても、合意形成を旨とするオランダモデルには、学ぶべき点が多いといえよう。
公開日:2008年11月26日
推薦者名:黒瀬 重幸

ルイス・マンフォードは、「都市の文化」や「芸術と技術」などの書物で知られるアメリカの都市計画家である。彼は、英国のE.ハワードやP.ゲデスの都市論を継承しつつ、小都市論の育成と巨大都市の否定を唱えた。21世紀に入って、コンパクトシティや持続可能な開発が世界的に注目されているが、ルイス・マンフォードの歴史に根ざした主張は、地球環境問題が深刻化しつつある今日においても新鮮である。
公開日:2008年11月26日
推薦者名:黒瀬 重幸

最近、街路が注目されている。A.ジェイコブスの”Great Streets”やJ.ゲールの「屋外の生活とデザイン」にも見られるようにパブリック・スペースとしての街路が見直されるようになった。B.ルドフスキーは30年以上も前から、世界各国の街路を紹介し、その空間の豊かさの重要性を唱えた。日本の宮島や大阪の屋台への言及は、私たちのまちを再発見するチャンスでもある。
公開日:2008年3月8日
推薦者名:山口 住夫

 みんなが知っている“ユダヤ人”という言葉。ではユダヤ人とは誰のことを言うのか?古くよりクニを持たず、世界中に分散して、各所で「守銭奴」と排斥を受け、差別され・・。いっぽうでは、「経済を支配している」とか、「天才が多い」と畏敬の念を抱かれながらも、誰もユダヤ人を定義できない。でも「彼はユダヤ人だ」という。そして「ユダヤ人は・・・・だ」という。
 著者は、あらゆる面からユダヤ人の定義を試み、なぜ迫害されるのかを30数年にわたって追求した結果、結局定義できないと“定義し”、かつその定義は、「西洋の思想を支配している“比較定義を基本とする論理性”に起因している」と結論した。
 この本は、高度の哲学的思考法=論理を駆使して考察された過程を詳細に述べており、論理の実践を楽しむつもりで読めば、かなりの思考力の訓練になるとお勧めする。
公開日:2008年3月8日
推薦者名:山口 住夫

  日本と最も付き合いの長い国、そして昔から最もつきあいにくい国、中国。この国との間がなぜうまくいかないか、について、著者は主として明治維新の「尊皇攘夷」思想の原点を探ることによりその説明を試みている。すなわち、古来日本は世界の“中華”たる中国に心酔し、日本をこれと同化させて、これを日本の中に実現しようとした。これを極めた結果、最終的には「中国を否定せざるを得ない」ことになってしまった。同じことがアメリカの民主主義に対しても生じている、という論理を展開している。
 この本は、論理により常識を検証する方法(哲学実践)のよい教材であるので、是非一読をお薦めする。
公開日:2007年3月15日
推薦者名:山口 住夫

イラクの問題から朝鮮付近に注目が集まろうとしている昨今、口ではみんな平和を唱えながらも、人間は本来戦っていなければ落ち着かないのかと、人間の本性に懐疑の念を抱きたくもなります。 本書は、地域ごとに、民族ごとに、歴史をさかのぼって、その成り立ちや、宗教の系統などを分析し、人類史何回かの民族移動と、それに付随する感情が、さらに経済的問題がこれに加わって紛争をさらに複雑にしていることを説明しています。
公開日:2007年3月15日
推薦者名:山口 住夫

“サルでもわかる○○”なんて題の本がでていますが、そんなこと言ってほんとに大丈夫? 人間ってそんなに偉いの? 思いやりってほんとにヒトだけの能力なの? 霊長類研究の第一人者の著者に依れば、思いやりも、ヒトと仲良くするためにいろんな“付き合いの方法”を工夫するボノボ(チンパンジーによく似た霊長類)は、むしろ人間よりも“仲良くする能力”においてヒトよりも長けているかも知れないと、おもしろい観察をしています。
公開日:2006年10月5日
推薦者名:森山 茂章

壊れると分かっている機械を設計する技術者はいません.しかし実際には機械は壊れ,大きな事故となることがあります.安全な機械を設計するには,機械がどのように壊れるかを設計の段階で予想しなければなりません.そのためには過去に起きた事故を知る必要があります.本書には様々な事故の原因が具体的にわかりやすく示されています.これらの事例から「安全な設計」について考えて下さい.
公開日:2006年10月4日
推薦者名:小浜 輝彦

コミュニケーションは我々にとってとても重要な要素であるにもかかわらず、学校や教育現場でその本質を本格的に学んだり、教わる機会はない。それゆえ社会に出ても対人関係や組織の中で自分がどう振る舞えばよいかに戸惑い悩む人も多いのではないだろうか。このニーズに反映してコミュニケーションに関する書籍はこれまで数多く出ているが、そのほとんどはテクニックに終始しており、表面的な対処療法のように思える。著者は、コミュニケーションによって人に結果を創り出す「コーチング」分野の第一人者であり、他書とは違った切り口でコミュニケーションの本質を鋭く捉えている。是非、一読、二読、いや百読してその本質に触れていただきたい。
公開日:2006年10月3日
  • 市塵
  • 藤沢周平著
  • 913.6/F66/3
推薦者名:井手 光治

「読史余論」、「西洋紀聞」、自伝「折りたく柴の木」などの著書で知られる江戸中期の儒学者新井白石は、6代将軍徳川家宣の侍講を務め、また政治顧問でもあった。本書は、家宣のブレーンとして白石が関与したイタリア人宣教師シドッチ事件、朝鮮通信使応接の改変、貨幣の改鋳などの改革を軸に、白石の半生を描いた歴史小説である。藤沢周平独特の、巧みな構成と卓越した表現が光る。一読に値する作品である。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:多賀 直恒

安全と危険、成功と失敗、この対峙する言葉は、日常多く耳にする割には立ち入って一般の人は考えない。本書は具体的な事例を通して著者は物事との本質に迫り解明のための方法論を示しわかりやすくそのメカニズムを解説している。日本社会が失っている日本人の意識と行動の見直しをするため、失敗や危険を学んで成功・安全の鍵を知る道しるべとなる。工学部建築・多賀直恒・2006.9.26