教員お薦めの本

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医学部

公開日:2019年7月12日
  • 第三の波
  • アルビン・トフラ-著 ; 鈴木健次[ほか]訳
  • 304/TO19/2
推薦者 :芝口 浩智

一昨年亡くなった未来学者Alvin Tofflerの先見性に溢れた著書「第三の波」です。今日の情報革命(第三の波)の到来とインターネット普及/情報伝達コスト低下に伴う一極集中から多様化への移行を、過去に人類の経験してきた大きな変化、農耕革命(第一の波)と産業革命(第二の波)の生まれた背景とその社会・経済への影響や世の中の変革を分析し近未来として予測しています。驚くのは発表から40年経った現在、著作中の近未来社会が情報化社会として現実のものとなり、未だその只中にあるということです。温故知新の実例といえ文系理系問わず今でも示唆に富む内容です。
公開日:2019年6月26日
推薦者 : 志村 英生

永世中立国であるスイスでは、強力な軍隊と徴兵制による国民をあげての防衛体制を築いており、これが中立を守ってきた。決して平和を唱えることで永世中立になっているわけではない。スイスは国民に対しての防衛手引き書として民間防衛という本を配って有事に備えている。日本では平和憲法9条によって平和が保たれているなどという戯言を信じている国民が多いが、それに対する日本人のための民間防衛の手引き書である。
内容は第1章 テロスパイ工作、第2章戦争、第3章自然災害、第4章移民侵略、第5章インテリジェンスと、現実的な日本への脅威を現実に即して説明して分かりやすいものとなっている。内容は現代物なので、すでに工作を受けている日本人の目を覚ます内容が多数あり、今を理解する上で役にたとう。家庭や学校において皆で読んでみるのが、強くて平和な国を維持するのに役立つだろう。
公開日:2019年6月26日
推薦者名 : 志村 英生 

100歳を超す台湾革命家「史明」の波乱に満ちた自伝だが、本当かなと思うくらいの波瀾万丈の人生。大東亜戦争の頃から現在まで日中台を舞台にした活動を語っているが、日本統治の頃の台湾に生まれ、日本の早稲田大学に留学して、そこで中国共産党のスパイから誘われて反日闘争をするために中国に渡る。日本の敗戦後も中国で国民党との内戦でスパイとして活躍した。その共産党の理想と現実の余りの違いに幻滅して故郷台湾へ戻るが、蒋介石の独裁に対抗して暗殺を計画。
発覚して戦後の日本へ亡命、日本で中華料理店を開業していたが、台湾の民進党の台湾独立活動を支援するためまた台湾へ戻り、現在の蔡英文の政権を支えている。それぞれも面白いが、その当時の思想や実態をいろいろ語っており、ドラマみたいに面白い。今、台湾は中国に軍事侵攻も辞さないと脅されており、日本の重要性が増している。いろいろな考えを整理するにも有用な本である。
公開日:2019年6月26日
推薦者 : 志村英生

ファーウェイ(HUAWEI)の問題でアメリカと中国が貿易戦争を始めている。8年も前から著者はファーウェイの危険性を訴えてきたらしい。また、中央集権国家の中国はアメリカの世界戦略を打ち倒すために一番重要な情報の分野を制覇しようとしてきたらしい。筆者の会社も何度もいろいろな妨害にあったという。舞台は台湾というのも面白い。日本と台湾と中国の電脳機器の開発争いを通して今を理解するのに必読の本とおもう。
公開日:2019年6月26日
推薦者名 : 安元 佐和

ネット時代に生きる我々現代人は「他人モード」になりがちな思考から離れにくい状況にあります。著者は「直感と論理をつなぐ思考法 Vision Driven」を鍛える具体的な練習方法を紹介し、アナロジー思考、あえて手を使って考え表現することの反復、表現の余白など、「妄想」からスタートして世界を変えることできる可能性を述べています。
公開日:2019年6月26日
推薦者名 : 安元 佐和

インターネットから簡単に知識や情報を得ることが出来るようになった現代に、深い学びを得るための学習方法を修得することは、「究極のサバイバルツール」となる。そして知識の習得とは、頭の中で何かと何かを結ぶリンクを作る作業であり、ある事実や概念についての考え方を変化させ、思考の体系を学ぶことにある。学習する上で、間違いや苦労は、避けられない一部でありその事に備えておく必要がある。
大学における成人学習とは何かを理解するのに適した著書です。
公開日:2019年5月15日
推薦者名:青木 光希子

外科の先生からおすすめされて読みました。
「死はいつもそこにあることを最も認識していなければならないからこそ、死にゆく人に私達は何ができるのか。」「私はどんな死の瞬間を迎えたいのか。」
中堅以上の医師にも読むことを薦めたい一冊です。
公開日:2019年5月15日
推薦者名:青木 光希子

少なくとも医療にかかわる人はみんな読んだ方が良いと思います。気づきが本当に多い本でした。
言葉のプロが文字通り死ぬ気で言語化してくれたリアルな世界。鈴木さん、ありがとうございます。
健康第一に、医師として自分にやれる精一杯の仕事を、感謝をもってやり、自分の理解できない言動をとる人への見方を変えようと思います。
公開日:2018年5月16日
推薦者名:立花 克郎

40年前にベストセラーになった哲学書である。ただ単に数学者、画家、音学家を面白おかしく結びつける軽い内容ではなく、”自己”、”魂”、”意識”など、本質的なことを徹底的に追求した本である。現代社会の人工知能や遺伝子解析に通ずるものを感じる。

公開日:2018年5月16日
推薦者名:上原 明

若き医学生に是非読んでもらいたい啓蒙本ともいうべき図書を推薦します。
30代を超えたときに誰しもが「学業だけでなく人として20代にしておけば良かった」と後悔するようなことを教えてくれます。
公開日:2018年5月16日
推薦者名:上原 明

若き医学生に是非読んでもらいたい啓蒙本ともいうべき図書を推薦します。
生理学講義の核をなす神経生理学の黄金期を作った錚々たる学者たちの仕事を見事に追想した科学歴史本であり、素晴らしい感動が得られるはずです。
公開日:2018年5月16日
推薦者名:大島 裕司

なかなかギョッとするタイトルであるが、心がきゅんとする恋愛小説である。主人公である「僕」が病院で同級生の山内桜良が書いた「共病文庫」というタイトルの日記を偶然、拾ったことから物語が始まる。彼女は不治の膵臓の病に犯されており、その秘密を共有することとなる。彼女の死ぬ前までにやりたい事に付き合うことにより、お互い成長していく話である。2人で旅行する場面があり、福岡が取り上げられている。太宰府天満宮やヒルトンシーホークなどがでてくる。読み進めていくに従い、涙無くして読み終わらない小説である。
公開日:2018年5月16日
推薦者名:衛藤 暢明

著者のアンソニー・ストーは、いくつかの訳書があり、わが国でよく知られている存在である。心理療法の基本的な設定、作法に関する一般的な知識について丁寧に説明されている。あるべき枠組みだけでなく、その中で起こる精神科(心理)臨床場面での展開や背景について触れられ、そこで何が体験されるかについて細やかに教えてくれる。記述はあくまで実践を指向しており、著者の臨床経験の広さと深さ、また思考の自由さが随所に披歴される。本書は、心理療法に関心を持つ初学者にとって重要な示唆を与え、他では得がたい手引きとなるであろう。
公開日:2017年5月10日
推薦者名:安元 佐和

著者の渡辺和子先生は、2016年12月末に亡くなられましたが、たくさんの著書を残されました。どの本も生きていく上で糧となる本ですが、「この面倒だから、しよう」は、複雑な医療現場で、医療者が患者中心のチーム医療に貢献するために必要なことと実感します。面倒だなと思うことに心を込めることが、人工知能には出来ない、人間だけに与えられた能力かもしれません。
 
公開日:2017年5月10日
推薦者名:安元 佐和

近代日本における知性の持ち主を例に挙げて、知性は訓練することが出来る能力であり、これからの時代の生存戦略として誰でも高められる能力であると書いてあります。知性を磨くためのロールモデルは読書を通して見つけることが出来ます。AI(人工知能)が人間の知能を凌駕するとも言われる時代を生き抜くためのヒントが得られる著書です。
 
公開日:2017年5月10日
推薦者名:安元 佐和

副題にあるとおり、どのような分野においてもプロフェッショナルの域まで到達することができるのは、生来の才能だけではなく、自分には難しい課題であっても挑戦し、諦めずにやり続ける力Gritを持っていることが大事であると述べています。このことは、医師が生涯を通して成長し続けることと強く関連すると感じました。
「今のままでも十分」と安住しがちなコンフォート・ゾーンから一歩踏み出し、自分の限界を超えることへ挑戦することで、これまで出来なかったことが出来るようになります。どのような分野であっても、やり抜く力Gritは、人を成長させ人生を拡げ、幸福にしていく力になりそうです。子育ての中でも、子どもたちの心にこのGritを育みたいですね。
公開日:2017年5月10日
推薦者名:志村 英生

筆者のおじいさんが戦地から家族へ送った絵はがきを集めたものですが絵の面白さや明るさなど、見ていても楽しいものでした。戦争と、兵隊とその家族の心のつながりや、愛情が伝わります。
地元の人の本ですが、面白いので推薦します。
公開日:2017年5月10日
推薦者名:木村 裕美

2013年2月 アリーナ“カウボーイズ・スタジアム”にて一人の男の葬儀が行われ、多くの弔問客が集った。埋葬されたのは「クリストファー・スコット・カイル」享年38歳。カイルが参加したイラク戦争を通し、戦争とは、あってはならないものだ。そう感じる一冊。
米軍史上最多、160人を狙撃——戦友には「伝説」と敬われ、敵からは「悪魔」と怖れられたエリートスナイパー。故人に近しい人々への取材を敢行し、アカデミー賞にノミネートされた 映画『アメリカン・スナイパー』では触れられていない、彼の死や葬儀の模様についても触れ、「伝説」と「真実」が描かれている。
カイルはイラク戦争にて、イラク軍やアルカーイダ系武装勢力を160人殺害し、米軍におけるエリートスナイパーとして名を馳せた。2009年に除隊するまで4回イラクへ派遣された。しかし、精神を病むことになる。名誉除隊後は、リハビリ復帰し、PTSD に悩む帰還兵や退役軍人の社会復帰を支援するNPO団体を設立するなど、余暇の大半を慈善事業にあてていた。2013年2月2日、PTSD を患う元海兵隊員エディ・レイ・ルースに射撃訓練中に撃たれて死亡。
公開日:2016年6月23日
推薦者名:志村 英生

昨年話題になった本です。アメリカの高官が長年の対中外交を振り返って、現代の中国が長きにわたってその意図を隠してアメリカから科学、軍事、経済、政治を学んで、ついに覇権を唱え始めたと書いています。彼自身は長く中国の覇権意図を見抜けないまま、むしろ中国派(パンダハガー)だったことが今わかったと、間抜けな自分を書いています。2049年は中共の建国100周年であり(中共は建国1949年。建国の歴史の短い国で、終戦4年後に建国している若い国です)、ここまでに世界の軍事・経済・政治でトップになるとの目標をとなえていると書きます。日本人なら常識の中国古代の書物の格言を随所に使って書を進めています。え、今頃気がついたの?と思うところも多いですが、これが現実なんでしょうね。
公開日:2016年6月23日
推薦者名:志村 英生

施先生は福岡出身の九大の准教授ですが、福大にも講義に来ているそうです。日本人がみな英語が得意になることがグローバル社会に乗り出す日本には必要だとの意見があり、小学校からの英語授業が強化されていますが、その必要はないと主張しています。 江戸時代から開国を余儀なくされて世界に対処しなくてはならなくなったとき、多くの欧米の書物を日本語化したことが、国民の教養を高めて国力をトップにのし上げたと考えています。かつての欧米が行う植民地政策では、英語を通して特定の支配層だけの知識となり、その国を欧米の傀儡の支配層とそれに支配される愚民に分断したと言う歴史を考える必要もあります。当時日本人は多くの英語の概念を漢字に置き換え(漢字を創作し)日本語化して勉強しました。医学の漢字も経済学の漢字も日本製がたくさんあります。それがいま中国や台湾でも使われているのです。会話ができるくらいの英語力よりも、しっかりした日本語の読解力・思考力をまずは身につけて、必要に応じた英語教育を後からする方が良いと言います。日本を知らない日本人では英語は話せてもそれで何なのでしょうか。
公開日:2016年6月23日
推薦者名:志村 英生

性善説を採る日本の教育からは、中国だけでなく多くの外国勢力の動きを理解することはできません。中国の古典「韓非子」はよく知られた戦略家ですが、基本は性悪説をとり、騙されない人間となり、生きていくことを主張します。こう生きていくかどうかは個人の哲学の問題でしょうが、社会人としての基本的な知識としては理解していなくてはなりません。
公開日:2016年6月23日
推薦者名:志村 英生

もの悲しさの漂う寓話の世界。多彩な才能を持つ百田さんの最新作です。寓話なので平易な日本語であっという間に読了できます。内容は、今の世界と関連付けながら読んでいくと笑えない悲しい笑い話です。必読書で2時間で読めます。
公開日:2016年6月23日
推薦者名:牧 香里

「天国のママとの約束は、毎朝みそ汁を作ること」。この本は映画化もされ、多くの方がご存知かと思います。20代で乳がんを発症し、結婚・出産を経て肺に転移し、33歳で他界した千恵さんと家族の物語です。
 近年、子育て世代のがん患者が増えています。余命を覚悟した時に「親が子にしてやれること」は何でしょうか?母親である千恵さんは、「1人でも生きていく力を身につけて」と願い、愛娘のはなちゃんと毎朝みそ汁を作ります。自分の生命を脅かす“がん”と闘いながらも明るく強く母親としての役割を果たしていくことが、がん闘病の糧になっています。
 子育て中のがん患者とその家族の抱えているものを教えてくれる作品です。
 さらに、その後中学生になったはなちゃんのエッセイ&レシピ本「はなちゃんの12歳の台所」が2015年11月に出版されています。生きる力をしっかりと身に着けているはなちゃんの成長を感じることができます。
公開日:2015年5月22日
推薦者名:志村 英生

この本は分厚くて内容も濃い。しかし文章は易しく、アメリカの近代史を時に日本との関係で克明に描いている。アメリカの歴史書であるが、その経過だけでなく関わった人たちの思いをいれながら進むので、まるで映画を見ているようで人を引き付けてやまない読書と成る。南北戦争から始まり、イギリスとの確執、インディアンとの戦い、メキシコと戦い西へ西へと進む。ゴールドラッシュと石油発見、そうして西海岸に到達後は太平洋に出た。太平洋航路の確立から中国をめざして日本の開国と維新となっていったが、ハワイ王国併合への謀略やスペインと戦ってのフィリピンの植民地化もいきいきと描写している。そのような開拓の歴史としてアメリカ人の開拓精神(軍事力・経済力と法律を使った合法的な略奪)を語っていく。この本は戦後70年と言われる今こそもう一度読み返して見る必要がある。中韓の主張などおかしいことに気がつくだろうが、この本では第2次世界大戦までは描写していない。第1次世界大戦のあとくらいで終わるけど大変楽しい良い本です。今中国はこのまねをして拡張しようとしていますが、注意は怠らないことですね。
公開日:2015年5月22日
推薦者名:志村 英生

この本には非常に感銘を受けた。古くからあるユダヤの陰謀論とかたづけるにはあまりにもリアルな分析である。かれの資本主義と共産主義は同根であったという「国難の正体」でも語られてきたことを、さらにウクライナの現状を分析しながら、まさに今を解きほぐしている。時代が変わるときに、それを常に操り利用する数少ない集団が、世界の動きを決めていること、それに歯向うものを時には合法的に時には違法に葬り去る力を持つこと、そしていままさにプーチンと金融資本の戦いが行われていることなど、このような見方がなければ、現在を理解できないと思う内容である。衝撃的な内容であるが、そう思うと腑に落ちるし、見えてくることがこれが正しいのだと納得させられる内容です。
公開日:2015年5月22日
推薦者名:石井 龍

現在のアメリカの医療と医療保険制度の実態を知ることができる本です。日本の医療や国民皆保険制度にも問題点はありますが、この本を読み始めて15分くらいで「日本で良かった」と実感します。
公開日:2015年5月29日
推薦者名:青木 光希子

健康がマネーゲームに委ねられるとこうなる、というアメリカの医療体制について書かれた本です。「医療をビジネスが支配するシステムが、医師を過剰労働させ、何よりもプロとしてのプライドを粉々に潰してしまう。」この、ハーレム地区で開業するドン医師の言葉とその実際の内容は特に衝撃です。政府が薬価交渉権を持たないという事実にも驚きました。次なるゲームのステージは日本、という章で終わっています。そうならないように切に希望します。
公開日:2015年5月22日
推薦者名:黒木 求

サイエンスライターである著者が、誰もがかかるけれど、未だ根本的治療法のない風邪(普通感冒、特にライノウイルスによるもの)の原因、予防法、治療法などについて多角的に解説しています。疫学的調査から遺伝子改変マウスを使った研究まで、これまでの膨大な文献、研究者へのインタビュー、自ら参加した人体実験などのエビデンスに基づいていて、説得力があります。予防にはマスクより手洗いが、また鼻をほじらないことも大切、総合感冒薬は百害あるのみ、免疫力を上げると症状が重くなるなど、これまであまり知られていなかった知見がわかりやすく、面白く語られています(しかし、風邪もがんと同様、当分研究者のメシの種であり続けるようです)。

公開日:2015年5月22日
推薦者名:安元 佐和

Vulnerabilityを認め、さらけ出す勇気は人を変える。人生や子育ての中で人の強さの本質とはなにかを考えることが出来る一冊です。
公開日:2015年3月6日
推薦者名:安元 佐和

言葉でコミュニケーションの出来ない自閉症の人の豊かな世界を知る事が出来る一冊です。英訳版がアメリカでベストセラーになりました。
公開日:2015年3月6日
推薦者名:安元 佐和

良い小児科医になるための道標とありますが、子どもや教育に関わる全ての人に必読の書です。
公開日:2015年3月6日
推薦者名:青木 光希子

本当にすごい人の説明は、本当に分かりやすい。と、つくづく思いました。研究に向かう姿勢も素晴らしいです。医学生には特に、是非読んで貰いたい1冊。
公開日:2015年3月6日
推薦者名:青木 光希子

子供の愛着形成に関する本に書かれている内容と方向性が一致し、とても納得な内容です。「直接触れる」行為に特化して研究された報告が様々あり、興味深かったです。
公開日:2014年8月5日
推薦者名:斉藤 喬雄

古代の医療がどのようにして現在我々が学ぶ医学にまで発展したか、ヒポクラテスをはじめ多くの先人の業績を記しながら、医学の歴史を分かりやすく示した好著。ヨーロッパや中国だけではなく、日本における医学の発展についてもかなりの部分を充てている。医学を志す学生には勿論、一般教養として医学の流れを知りたい人々にもお勧めできる。同名の名著として、小川鼎三著の中公新書(39)があるが、ここでは、より新しく内容も充実した本書を推薦する。
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生
 
最近のテレビのCMへのパチンコ業界の進出は非常に目立つ。以前なら深夜などに慎ましやかにあっていたものが、ソフト路線であるが、一般の時間帯に自社を主張している。これまでの電気製品や自動車や化粧品などの主役達はこの不況の中で役割を減らしたためと思われる。 
 パチンコ業界は不況の中でその存在を誇示している。市場規模はかつて医療業界と同等の30兆円を誇っていたが、今では20兆円と下がっているものの、依然勢力を保っている。かつて、韓国にもパチンコ業界があった。たかだか3兆円規模だったらしいが、ほんの最近の2006年に禁止され、韓国から消え失せた。パチンコという麻薬のようなお金の吸い取り紙、その金に群がる政治家などの社会問題により、韓国マスコミが立ち上がり国民運動となった。時の盧武鉉大統領の親族への浸透がやり玉に挙げられた。そして、一気にパチンコが禁止となった。たかだか数千人の利益のために数百万人を泣かせる産業だとの合意である。それに比べ、日本では隅々に金をばらまき、その力を維持している。パチンコ業界が支援する国会議員は民主党に32名、自民党にも12名もいる。これでは日本は危うい。 
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生
 
財務省から厚労省へ出向き医療改革政策を行っていた元官僚の医療崩壊に至った経過をその内部から告発をした。本来は国民の健康問題であった高齢者医療の問題を、財政問題から切り込んで抑制策をとった小泉改革。その当然の結果が今日の医療崩壊の原因だと解析する。著者はまさにその政策立案に疑問を持ちながらも関係した。本来、財政問題という事柄ではなく大きな基本政策の一つであった。 
財政健全化といいながら平均的に圧縮して国民の不満と不安を惹起させた。現実にリーマンショックを含めた経済の崩壊により、不安は現実となり社会問題化して政権交代の引き金を引いたと思われる。読みやすく、現在の医療制度問題を理解するのによい本です。 
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生

一外交官が、過去から現在までの日本への危機を語ります。国際金融資本の世界的な意図と活動が複雑な現在の外交問題を説明できると著者は書いています。在職中の彼にとって不可解だった事件などを巡り、公的な書籍や文書を使ってひもといていきます。第2次大戦から朝鮮戦争の過程で、アメリカの政府がとった不可解な戦いかたやその後の共産中国の成立までに、世界が金融資本主義と共産主義は対立を装いながら同じ目的で世界を作って行ったことを解説しています。ウクライナ問題で揺れているロシアの動きを含めて、日本の今を理解して未来を予測するのに非常に役立つ本です。
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生
 
常に日本は未来はグローバリゼーションだとアメリカに言われ、多くのマスコミや学者、英語を公用語にするとか言っている日本の経営者などは、日本の規制撤廃を叫んでいる。TPPはまさにその一つである。一方、民主主義と国民主権は現在の多くの国の基本概念である。筆者はこれらの3並立は不可能で、それぞれが矛盾する関係にあるという。今世界は不安定になってきた。国の方向性を決めるには依って立つ概念が必要であるが、3つのどれに基軸を置くかを考えるときである。
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生

若者人口の減少と高齢者の増加により、日本の構造を変革すべき時がきた。自然な成長が期待できず、国にぶら下がる人が増大するこれからの国のあり方を提案している。一定の生産力やGDPの減少により効率化が必要となる。数少ない富をどう使って再投資していくのか、少ない労働人口で多くの年寄りをケアするにはどうしたらいいのか。ケアを受ける弱った老人を減らす、ケアをする人が効率よく動けるように集積する、ケアの費用を高額化してサービスを低下させる、年金を受け取る年齢を引き上げて高齢者には払わなくてすむようにするなどありうるが、彼らは逆日本列島改造を提案している。都市をより効率的な都市へと変え高齢者を吸収せよ、地方は農業を含めて大規模化して人口を減少させる。都市と田舎の明確化が、少ない資源を効率よく使う新しい日本の姿で有るとしている。田中角栄以来勧めてきた地方の都市化の反対の提案であり、考えるべき提案である。 
公開日:2014年6月11日
推薦者名:志村 英生

減価する貨幣とは何か という副題がついた本である。経済人であり学者であったゲゼルの生い立ちと貨幣に関する著作を解説してゲゼルが生きた第一次世界大戦のころの経済と政治の背景を説明してくれる。そして物質と同じように価値が次第に減耗していく貨幣が現在の経済に役立てる方法を提案している。 
公開日:2014年5月2日
推薦者名:浦 綾子

この本は、不死細胞つまり死なないヒーラ細胞にまつわる衝撃の事実が綴られています。永遠の命を与えられた癌細胞は、1951年から今も世界中の研究室で生きています。そして、医学界の重要なツールとなり多くの研究の礎となりました。しかし、癌細胞の主であるヘンリエッタは、自分の細胞の一部が死後60年以上も生き続け、医学に多大な貢献をし続けていることを知らず、家族や子孫の誰も知らないのです。
・・・ヒーラ細胞は、私たちに科学や倫理学、人種や階級に関する重要な課題を分かりやすく教えてくれます。
公開日:2014年5月2日
推薦者名:志村 英生

日本の敗戦後アメリカは日本を占領して、多くの占領政策を行っていた。GHQが日本人へwar guilt programを実行しているとき、著者はアメリカから日本へ来た。そして占領政策を進めるアメリカを見て、この本を記したが、当時のマッカーサーはこれを発禁とした。日本を軍国主義として罪を着せ二度とアメリカに刃向かわないようにしようとするアメリカが本来は断罪されるべきだと、この本で述べている。経済・教育・文化などの日米分析は感動させられる。そして今の世界が100年前と同様の環境にあることが理解でき、日本のすべきこともわかる。
公開日:2014年5月2日
推薦者名:志村 英生

一外交官が、過去から現在までの日本への危機を語ります。国際金融資本の世界的な意図と活動が複雑な現在の外交問題を説明できると著者は書いています。在職中の彼にとって不可解だった事件などを巡り、公的な書籍や文書を使ってひもといていきます。第二次大戦から朝鮮戦争の過程で、アメリカの政府がとった不可解な戦いかたやその後の共産中国の成立までに、世界が金融資本主義と共産主義は対立を装いながら同じ目的で世界を作っていったことを解説しています。ウクライナ問題で揺れているロシアの動きを含めて、日本の今を理解して未来を予測するのに非常に役立つ本です。
公開日:2014年5月2日
推薦者名:志村 英生

環境が改善し医療が進歩することで、思いもよらない長い人生が享受できるようになった。しかし、それを予測できなかった日本の年金保険制度、医療制度は持続不可能になっている。これからの日本の姿を分析し、新しい世界を提案する。
これからの少子高齢化の日本では
これまでの大量生産型の産業ではやっていけない
都市は急速に経済効率を悪化させる
大都市ほどその衝撃が大きい
移民ではなく外国企業を受け入れよう
高度な製品の生産にたえる体制と人材を育成しよう
等の提言をしている。
公開日:2014年5月2日
推薦者名::志村 英生

いま、日本は不況の中にある。多くの若者が就職できないまま、浮遊状態にある。一方既得権を持つそれより上の世代は苦しいもののデフレの効果で大きくは変わらない生活を送っている。一方、年間3万人を超す自殺者が発生しており、多くが中年世代である。かつて交通事故が年間1万数千人になった頃、国を挙げて問題にして対策を取ってきた。しかし若者の就職難など大きくは問題としないままでは、断絶した世代間の闘争勃発の可能性もある。ところが幼いことから戦うことを否定された教育を受けた若者は戦わないまま逃げ込み引きこもっている。
 日本の政治はこの現状を改善しようと史上最大の国債発行となりながらも、現在だけでなく未来からも借金して今の国民へ配ろうとしている。拡大しなければ・成長しなければ、豊かにはなれないとの思い込みに政治の不安定が続いている。
 デイリーは持続的に成長を続ける経済は今後不可能であることを示し、成長ではなく発展を目指す様に変えていくべきだと考えた。これまで産業革命の時から、大きな化石エネルギーを使いながら人類は大きく生産力を拡大して、食料・機械・環境・物質などを消費してきた。そしてそれに合わせるように人口が増加してきたが、グローバル化で活性化されたこれまで押さえられていた大きな人口を抱える中国やインド、インドネシア、ブラジルなどなどの人たちの生活向上(=エネルギー消費)は地球の限界を超えようとしている。その危惧から、人口抑制とエネルギーや資源の利用効率向上を提案する。世の中のCO2削減問題でも、途上国は先進国のこの危惧に対して、「これまで自分たちがよい目に会っていたのだから途上国にもそれをする権利がある」と主張しまとめることができていない。しかし、現実には中国の世界中の資源獲得戦争は世界で大きな摩擦も起こしていくだろう。覇権がアメリカから中国に移行している現在のこれからの方向性を示し予言する書でもある。
 資本が資本を拡大していくアメリカ資本主義は限界となり終焉が間近である。資本の暴走をどう抑えて社会の改善に生かすのか、これからの課題と思われる。
公開日:2014年5月2日
推薦者名:志村 英生

アメリカの政治家であるフィッシュは、大東亜戦争が太平洋戦争へと進んだ経過をアメリカの罠に架かっていった日本の悲劇であることを発表した。当時アメリカのルーズベルトは公約として世界戦争には加わらず不戦を掲げて大統領に当選した。アメリカ国民はドイツや日本との戦争を望まなかったため、ドイツから攻められイギリスから援助の要請があっても容易に動くことができなかった。また日本も注意深くアメリカとの戦線を開くことがなかった。そのため、アメリカは日本からの攻撃を誘発させるための裏からの中国支援(フライングタイガース)・ABCD経済封鎖を強めて、暗号解読に成功後は日本からの平和交渉を引き延ばし、最終的にハルノートにて、日本の対アメリカ戦争へのスイッチを入れさせた。当時すでに真珠湾攻撃も予測できていたが、それへの対応をわざとせずに、奇襲攻撃をさせた。一番の目的はアメリカ国民を戦争へ駆り立てることだった。不覚にも反戦主義のフィッシュ当人すら騙され、真珠湾攻撃を知ってからは対日戦争を鼓舞する演説を行ったという。
 第二次世界大戦の帰趨を決めるアメリカの参戦は、ルーズベルトの策略にはじまり、原爆の人体実験、ソ連との密約をへて、世界共産化の奔流、冷戦構造へと流れていった.アメリカの政治家フィッシュの回想録で古いものだが読み応えがあり絶版になっているのが非常に惜しい。
公開日:2013年5月29日
推薦者名:柳瀬 敏彦

稲盛氏は京セラと KDDIの創始者であり、最近ではJALのV字再建の立役者としても知られる。稲盛氏自身の人生観や実体験に基づいた人生の指南本である。読んだあとに思うのは、もっと若い時にこの本に出会ったら、自分の人生はもっと違ったかもしれない、ということである。「その人の心の持ち方や求めるものが、そのままその人の人生を現実に形づくっていくのであり、寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切」とある。若人には、分野を問わず、ぜひ一度は、読んで欲しい本である。
公開日:2013年5月27日
推薦者名:上原 明

今を時めくノーベル生理学賞受賞者の山中先生の頭の中が覗ける面白い本です。この本は、第一部が山中先生の自伝、第二部がインタービュー形式からなっています。iPS細胞研究の話についてだけでなく、医師への志、大学時代の部活への関わり、整形外科の研修医時代における指導医との関わり、医師や医学者としての目標設定等々の体験話についても、率直な易しい言葉で綴られています。人間塞翁が馬的な出来事の連続であったこれまでの人生が上手に紹介されているので、医学生の皆さんには考えさせられるとても参考になる本だと思います。是非一度読んでみてください。
公開日:2013年5月27日
推薦者名:出石 宗仁

著者はスタンフォード大学で医学博士を取得し、現在は工学部で起業家を目指す人向けの講座を担当しているティナ・シーリグです。起業家向けの内容ですが、どの分野でも、既成概念にとらわれないで発想転換し、諦めずに努力すれば道が拓けることを教えてくれます。他人より能力が劣っているのは遺伝子のせいだと思っていませんか。眠っている遺伝子を呼び起こしましょう。悩んだり落ち込んだりした時に一章ずつでも読むと元気になれるでしょう。
公開日:2013年5月22日
推薦者名:中村 光江

著者はスタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健康心理学者および教育者である。人々がストレスとうまく付き合い健康的選択をするよう援助する中で、「意志力」に対する思い込みが不要なストレスを生み成功を妨げていることに気づき、「意志力の科学」という公開講座を開催するようになった。本書はその講座を書籍化したものである。心理学、経済学、神経科学、医学の各分野からの見解を取り入れた示唆を、理論を交えながら実行可能な形で紹介されており、内容に従って実行することに意味がある。健康問題解決だけでなく個人の目標達成や自己改革にも役立つことが、ビジネス書の売り上げ上位にランキングされている所以であろうと思われる。
公開日:2013年5月10日
推薦者名:志村 英生

インフレだデフレだと騒ぎ、バブル崩壊後リーマンショックなどの災難を受けながら20年を過ごした現代日本人のための、お金というものの姿を分かり易く理解できる書籍です。貨幣の信用とは?利子とは?などの疑問に答えてくれるNHKの放送に使われた分かり易い書物です。

公開日:2010年3月13日
推薦者名:井上 隆司

現代は、カード占い、UFO、血液型診断、種々の健康食品等、一般に科学的根拠が薄いとされているにも関わらず、広く信じられているものに溢れている。これらをまとめて「疑似科学」と呼び、その反証に熱心な学会も存在するが、どこに認識や方法上の問題があるのかあまり明確でない。本書は、これまで十把一絡げにされがちであった疑似科学を3種のカテゴリーに分類し、科学の時代にあってなお非合理主義がまかり通っている理由を鋭く分析する。単に疑似科学の害悪を説くのではなく、我々を取り巻く「複雑系」を理解するにあたって、いかに我々が誤解や錯覚に陥っているかなど、そもそも科学的思考や根拠とは何かを考えさせる、時宜を得た良書である。
公開日:2010年3月13日
推薦者名:井上 隆司

近年のコンピューテーション能力の恐るべき進歩は、気象現象、経済動向等、いわゆる複雑系を対象とする科学を強力に推し進めている。しかし、生命現象に向き合った時、その想像を絶する複雑さと、進化の過程で獲得された様々な‘生きる’戦略の見事さに圧倒されてしまうだろう。本書は、このような生命の本質にある「したたかさ」をロバストネスと呼び、その秘密に迫る。生命科学の新たな展開を予言する必読の書である。
公開日:2009年8月7日
推薦者名:黒岩 中

医師・患者間に横たわる「溝」は、「患者中心の医療」が喧伝される現今では以前ほど深いものでは無いかもしれないが、医師が「患者の健康を守る」立場であると考える上では、必ずしも埋め尽くされるものでは無いようである。これからの医療の方向が「患者と共に考える医療」へと移行するのなら医師は自分の「医師アタマ」度を自覚する必要があるのだろう。
公開日:2008年8月27日
推薦者名:西村 良二

「甘え」の心理は日本人の特徴的な心性であるが、「甘え」の概念は種々の病的な心理を解く鍵となるし、「甘え」は現代の社会不安を理解するための視点を提供していることを指摘した名著です。精神科医であり、精神分析医でもある著者は、臨床の具体的事実をあげながら、対人恐怖やとらわれの心理、青年の強い友情などに解明の光をあてている。人間の心に関心のある皆さんにお薦めしたい本です。
公開日:2007年7月5日
  • 医療倫理
  • トニー・ホープ [著] ; 児玉聡, 赤林朗訳・解説
  • W 50/H86/1/1
推薦者名:出石 宗仁

精神科医で哲学者でもあるオックスフォード大学教授の著書「Medical Ethics」が最近邦訳されました。特に医学生にとっては、将来避けて通れない現実的な例を中心に多面的推論の仕方が紹介されています。量的にもコンパクトで、生物学や医学の知識が少しあるけれど、哲学や論理学を学んだことがないという人にも抵抗無く読める医療倫理学入門書として推薦します。
公開日:2007年6月13日
推薦者名:斉藤 喬雄

筆者は現職の岐阜大学長で、国際的にも有名ながん病理学者であるが、現在、医療や健康におけるさまざまな問題点を、筆者の経験などとともに歴史や文学などのエピソードを交えながら、堅苦しくなく興味深く綴っている。さらに、そのような視点から、学者としての立場に立って先進的な医学研究にまで触れている点、学術的な面での入門書としても優れている。学生のみならず、多くの人に勧めたい。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:斉藤 喬雄

古代の医療がどのようにして現在我々が学ぶ医学にまで発展したか、ヒポクラテスをはじめ多くの先人の業績を記しながら、医学の歴史を分かりやすく示した古典的な好著。ヨーロッパ、中国だけではなく、日本における医学の発展についても、かなりの部分を充てている。医学を志す学生には勿論、一般教養として医学の流れを知りたい人々にも推薦できる。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:斉藤 喬雄

解体新書の和訳をいかに苦労して行ったか、一部は中学校の国語教科書などにも登載されてよく知られた杉田玄白の回顧録であるが、医学だけではなく日本における近代的な科学の勃興を、江戸後期の蘭学者の事蹟を通して知ることができる。この文庫本では、現代語訳や原文のほか、玄白が蘭学事始を執筆し大槻玄沢などがそれを世の中に広めた事情が解説として丁寧に記されており、日本近代史の一面を窺う上でも興味深い。