教員お薦めの本

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※「福大生のための学習ナビ」の「教養をさらに深める本」で紹介されている本も含まれています。

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薬学部

公開日:2020年1月23日
推薦者名:藤岡 稔大

成功法則書を読んでも人が成功しないのはなぜか?この疑問に対する1つの解答を用意したのが本書です。主人公と神様の漫才のような掛け合いで、「成功するためにはどうしたらいいか?」「そもそも成功とは?」という自己啓発書のメインテーマを説いていきます。2007年8月29日に刊行。2012年に第2弾『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』、2014年に第3弾『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』が発売されている。
公開日:2020年1月23日
推薦者名:藤岡 稔大

有機化学を学び始めた学生さんの質問に答える形式で構成されており、有機化学の理解を深める助けになる。
公開日:2020年1月23日
推薦者名:藤岡 稔大

マグロ船という小さな世界で、40日以上も陸に戻ることができない過酷な空間で生活する漁師たちが対人関係のストレスをためていないのは、なぜか?「ストレスをためない方法」と「ヒトとのコミュニケーション術」が紹介されている。
公開日:2020年1月23日
推薦者名:藤岡 稔大

早くからコンピュータネットワークを利用してきた著者がもつ現在のインターネットブームに対する鋭い指摘が込められている。これらの指摘には、パーソナルコンピュータやインターネットを初めて本格的に使い始めると思われる大部分の新入生に対して有益な内容を含んでいると思われる。
公開日:2020年1月23日
推薦者名:西條 尚

古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したものである。古い道徳主義のイメージをもつ人もあろうが、人間として守るべき、また、行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている.正しい人間の生き方、リーダーシップ論や処世訓の理論が非常に参考になる。
公開日:2019年3月13日
推薦者名: 大江 賢治

福岡大学でアクティブラーニングを耳にしたことのない人はいないでしょう。しかし、それが何なのか、どうやって参加・実践していけばよいのか、わからない人も少なくない。ぜひ一読してみよう。

公開日:2019年3月13日
推薦者名: 大江 賢治

九州人は、とかくコミュニケーションが下手である。まわしよみ新聞は、究極だが、とりあえず、同級生と会ったら、「昨日の新聞(Yahoo ニュース)見た?」と何か一つでいいから、コミュニケーションのネタを作っておけば、いつか必ず役に立つでしょう。
公開日:2019年3月13日
推薦者名: 大江 賢治

大学に入学すると、まず居場所がなく、高校までの受け身の教育との違いに驚かされ、適応できない学生も…。まず、大学生活を乗り切りたい。いろいろ基本的な考え方を学びましょう。悪徳商法などから身を守りましょう。
公開日:2019年3月13日
推薦者名: 大江 賢治

日本は超高齢社会を迎えて久しいが、健康長寿のためのノウハウなど、アジア各国のお手本となるよう、リードしていかないといけない。誰しも、死を迎えなければならないが、寝たきりは避けたい。高齢になってからでは遅いので、若い頃から規則正しい食生活を心掛けたいものだ。ぜひ、一読を。親にいただいた体を粗末にしていませんか?
公開日:2019年3月13日
推薦者名: 大江 賢治

一つの薬の開発に何年もかかり、費用も莫大である。ある疾患に効果のある薬が実は別の疾患にも効く。ドラッグ・リポジショニングである。創薬に興味のある学生さん、ぜひ一読を。
公開日:2018年3月9日
  • 幸福論
  • ラッセル [著] ; 安藤貞雄訳
  • 080/I95-2/5-649-3
推薦者名:大江 賢治

不幸の原因、幸福をもたらすもの、参考になると思います。
公開日:2018年3月9日
推薦者名:大江 賢治

漫画化され、昨年大ヒット。宮崎駿さんによる映画化も予定されている、その原作。世の中をどう生きていくか、千差万別であるが、勉強になります。


公開日:2018年3月9日
推薦者名:大江 賢治

インターネット世代も驚く未来。無インターネット世代にとっては、予測できる未来なんてないと思われるが、大きなインパクトが来ることは間違いない。この本を読んで、準備だけはしておこう。

公開日:2018年3月9日
推薦者名:大江 賢治

大切なことが書かれてあります。ぜひ、一読を。

公開日:2018年3月9日
推薦者名:大江 賢治

ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領が、2012年のリオ会議での感動的なスピーチが冒頭に全文掲載。ホセ・ムヒカ氏の思想と生き方に触れながら、消費社会に置かれている自分は本当に幸せなのか、考えさせられます。
公開日:2017年3月23日
推薦者名:遠城寺 宗近

昭和の若者にも支持された人気作家が,戦後からの昭和を自分の人生と歌謡曲の関わりから興味深く語る。
公開日:2017年3月23日
推薦者名:遠城寺 宗近

江戸川乱歩賞の「天使のナイフ」でデビューして以降,ミステリーの良編を重ねていて,著者の作品には外れがない。
公開日:2017年3月23日
推薦者名:遠城寺 宗近

あの未解決のグリコ・森永事件を題材として描かれた長編小説。内容の真実味と迫力に圧倒される。
公開日:2017年3月23日
  • The Liver in systemic diseases
  • Hiromasa Ohira editor
推薦者名:遠城寺 宗近

肝臓は生命維持の中心的役割を果たしている臓器であるが,この働きは,消化器系のみならず神経,循環器や呼吸器系なども含めて,全身の種々の臓器との関連の上に成り立っており,これから肝臓研究は,他臓器とのネットワークというより広い見地から考えていかねばならない。本書は,この分野に詳しい日本人研究者たちが,免疫系,腸内細菌叢,神経系,内分泌代謝系と正常肝および肝疾患との関連を解説したものであり,臨床家にとっても,病的状態についてより深く理解する助けとなる。
公開日:2017年3月23日
推薦者名:遠城寺 宗近

直木賞作家の著者が,学習塾の創設期から現在までを舞台に,昭和(戦後ベビーブーム時代)~平成(ゆとり教育)の時代を描く長編小説。自分の時代とも重なり,内容があり,楽しめる。
公開日:2016年3月25日

推薦者名:遠城寺 宗近

歌は世につれ世は歌につれていた昭和という時代を映してきた歌謡曲の背景を,昭和の作詞家の第一人者が語る。

公開日:2016年3月25日

推薦者名:遠城寺 宗近

玄人好みのする打撃職人であった元プロ野球選手、榎本喜八(今年、野球殿堂入りした)の人物伝。哲学者様で陰のある彼は、ノンフィクション作家・沢木耕太郎の「敗れざる者たち」(文春文庫など)の中でも取り上げられた。

公開日:2016年3月25日

推薦者名:遠城寺 宗近

著者は故人となったが、多作で知られたミステリー作家。非常に多い作品の中でも、有数の名シリーズ。かつては硬骨の刑事であり、退職した父親に対して、現職の刑事である息子が捜査中の事件を語ると、父親は話を聞いただけで真相を導き出す。いわゆる安楽椅子探偵小説である。

公開日:2016年3月25日

推薦者名:遠城寺 宗近

テレビドラマのディレクターとして数多くの名作を遺した演出家、故・久世光彦によるエッセイ。死ぬ間際に聴きたい歌を一曲選ぶとしたら、昭和の懐かしい歌に託して思い出を綴る。歌の歌詞をたどりながら、時代を振り返ることができる。続編としてさらに4編が出版されている。

公開日:2016年3月25日

推薦者名:遠城寺 宗近

刑事小説で有名なミステリー作家による娯楽小説。小さなヤクザ一家が、経営の傾いた出版社を立て直す。続編である「任侠学園」、「任侠病院」も含めて、一気に読めて楽しめる。

公開日:2015年6月8日
推薦者名:金城 順英

最近、メタボリックシンドローム(通称メタボ)に代わり、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)という言葉が問題になりつつある。ロコモとは運動器症候群のことで、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることらしい。要介護というと脳卒中や認知症が思い浮かぶが、実際には転倒、骨折、関節疾患などを原因とする場合も多い。ロコモは、健康で日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる期間、すなわち健康寿命を損なう主因となる。本書には、大腰筋を鍛えることでロコモ予防につながる簡単な5つの運動が載っている。本書を読んで、親世代や祖父母世代にロコモ予防運動を紹介してほしい。
公開日:2015年6月8日
推薦者名:金城 順英

日本で最も毀誉褒貶の甚だしい医師と言っても過言ではない近藤 誠医師。彼は普通の医師としての業績(乳がんの乳房温存療法普及提唱者)に加え、何と言っても「ガン放置療法」提唱者として異彩を放っている。本書は現代医学の常識と真っ向勝負する一問一答形式となっており、初年次の学生でも理解しやすい。ガン治療の“正しさ”の判定は大変難しい。なぜなら、患者にとって1つしか選べない(【手術・放射線・化学療法】または【放置療法】)からである。ただ医療系学生にとって、このような理論(極論?)が存在することを知っておいて損はない。国家試験には絶対出ないけれど。
公開日:2015年6月8日
推薦者名:金城 順英

“親中派”と揶揄される元中国大使の著者。商社マン(元伊藤忠商事会長)としての経歴を買われ、2010年中国大使に就任したが尖閣問題などに直面した。本書にはその経緯も記してあるが、内容的にはむしろ面子を重んじる中国人とのビジネスをどのように進めたらよいかということが中心である。根底にあるのは孫子の兵法「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」であろうか。レア・アースのみならず漢方薬(生薬)も中国依存度が高い。冷静に付き合うことが大事なようだ。
公開日:2015年6月8日
推薦者名:金城 順英

地質学者による巨大地震への警鐘が本書である。古文書などに記録されている地震はせいぜい1,400年程度である。だが地層を調べることにより、地震のみならず、火山噴火、隕石衝突など地球規模の大災害がいつ頃発生したかが判る。逆にとらえると、将来どのような大災害が起こるかということを推測できる。九州でも太平洋側に面したところでは南海トラフ沿いに発生する巨大地震性津波の影響が懸念される。宮崎平野は仙台平野と同じような地形であり大津波に襲われた過去もある。沖縄先島諸島も危険な地域らしい。本書記載の事例を参考に将来に備えてほしい。
公開日:2015年6月8日
  • 寄生虫なき病
  • モイセズ・ベラスケス=マノフ著 ; 赤根洋子訳
  • 491.9/V56/1
推薦者名:金城 順英

マラリアを撲滅した島で増えた多発性硬化症。抗生物質使用で発生する炎症性腸疾患。一見関連性のない知見だが、実は寄生虫、細菌やウィルスなどを駆逐した結果としてアレルギーや自己免疫疾患が増えてくるらしい。故意に寄生虫を感染させることにより自己免疫疾患の症状が緩和される事実。免疫とは文字通り疫を免れることであるが、公衆衛生の向上に伴い新たな疫を作り出してしまったようだ。人類が長年付き合ってきた(共生してきた)微生物は、レギュラトリーT細胞を活性化する免疫制御作用を有していた。未来の医療人を目指す学生には必読です。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

入ってみるまで分からないのが会社という組織である。
たぶん就活する学生にとって悩みの種であり、うわべの姿にあこがれて入社するとすぐに離職となってしまうだろう。本書は海外の企業(組織)の事例を取り上げ、マグドナルドからボルチモア市警、宗教組織(教会)、アメリカ陸軍はてはアルカイダまで、横断的に組織を比較した希有の書である。
仕事を成し遂げるために存在する組織がいつのまにか肥大化し、コスト増から市場に吸収される。不適切なインセンティブを設定すると、無灯火自転車の逮捕など本質的な目標から遠ざかってしまう。しかし、一見、不合理の塊のような会社組織が意外と合理的であるという結論に達している。
就活を始める前に一読をお勧めします。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

5年前に釈放された冤罪「足利事件」を覚えている人も多いと思う。
実は同様の少女誘拐殺人事件が半径約10kmの地域で5件発生しており、それらはいずれも未解決のままであるとしたらどうだろうか。精度の低いDNA型鑑定で冤罪の元となる犯罪を確定したため、都合の悪い他の事件に全く触れないとしたら、この国の司法制度はどうなっているのだろうと危惧する人も多いと思う。ただ捜査方法や司法のあり方だけに問題があるのではなく、日本の宿痾ともよぶべき組織の無謬性にあるような気もするのだが。
一方、記者クラブを使った情報操作は特定秘密保護法案よりこわいかもしれない。
著者は「桶川ストーカー殺人事件」で犯人を特定した伝説の記者で、今回も犯人らしき人物を特定している。
事実は小説よりも奇なり。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

糖尿病は21世紀の国民病であり,その制御は国民皆保険制度をもつ我が国にとって喫緊な課題である。
そんな中で注目は,2014年発売開始となった大型新薬「SGLT2阻害剤」である。
なんと尿からのブドウ糖取り込み(再吸収)を阻害するという薬で,結果,尿中にブドウ糖をダダ漏れさせる。
糖尿病治療薬でありながら糖尿病という状況を作り出すという一見,たちの悪い冗談のような新薬である。
ただ血糖値は,ダダ漏れする分下がるので,高血糖に伴う怖い合併症は避けられることとなる。
「糖尿病」は「高血糖症」と言い換えるべき時代がやって来たのかもしれない。
SGLT2阻害剤だけではなく,既存の新旧治療薬との対比や理想的な併用の示唆もあり医療系の学生に是非お勧めする。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

著者は傷の湿潤療法を提唱した医師であり、自身の体を使って試すことで説得力を増している。糖尿病が国民病になりつつある現在、最も有効な手段は糖質制限にあることは自明である。しかし、なぜか糖質制限は体に有害であるとの説もまことしやかに囁かれているのも事実であり、著者の反論は手厳しい。ただ、この本の価値は「カロリー」という概念に真っ向から疑念をたたきつけたことがユニークといえる。実はカロリーの算出法は化学的に計算された数値に基づいており、細胞内の代謝とは関係のない値であるらしい。摂取カロリー量の多寡で太るわけではないのである。また脳に必須のブドウ糖もアミノ酸や有機酸などから代謝(合成)されるので心配はいらない。著者の説は進化にまで踏み込み、結論は「炭水化物が人類を滅ぼす」となる。信じるのは自由でありますが、少なくとも減量には効果抜群です。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

覚せい剤で退学になる事例も発生しており、薬物の問題はかなり身近になってきたといえる。本書はあらゆる依存の元となるドーパミンの働きについて解説したものである。副題は人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体とあり、脳内回路「報酬系」の働きにより、ドーパミンが良く(達成感)も悪く(依存症)も作用することが述べられている。本書を読むと人間の愚かさが見えてくる。依存の元となるもの(タバコ、アルコール、ギャンブル、ゲーム等々)に近づかないのがベストだが、味気ない人生のような気もするので、最低限ドラッグだけには近づかないことをお勧めします。
公開日:2014年5月28日
推薦者名:金城 順英

著者は「負け犬の遠吠え」で一世を風靡したエッセイスト。独特の視点で世の中を斜めに切る筆調が著者の持ち味ともいえる。この本ではイジメや差別というものに切り込んでいるが、被害者ではなく加害者の観点からいじめる動機やメカニズムに踏み込んでいることが新しい。本人の幼い頃から現在までの、どんな時になぜ「上から目線」で見たのかを自己分析している。『世の中をざっくり上下に分けるとしたら、その境界線に近いところにいる人ほど、他者を下に見たいという欲求は強くなるのです。それは自らのポジションを死守するための自衛手段と言うことができるでしょう。』とは至言です。差別することとは自分自身に対する自信の無さから起こるのです。
公開日:2013年6月26日
推薦者名:金城 順英

手に取るのをためらうようなタイトルですが、中味は至って大まじめです。腸は食物の消化吸収をつかさどる器官だけではなく、同時に免疫をつかさどる器官でもあることが分かってきました。善玉菌、日和見菌、悪玉菌それぞれのネットワークがもたらす腸内細菌と病気の関係。そればかりか、太りやすい菌と太りにくい菌による肥満と腸内細菌の関係には驚愕します。あなたも食生活で善玉菌を増やしてみませんか。これから「育菌」の時代がくるかもしれませんよ。
公開日:2013年6月12日
推薦者名:金城 順英

東日本大震災による悲劇は震災当日で終わらず、福島第一原子力発電所の事故により大幅に増幅され、福島の将来に暗雲をもたらす結果となりました。本書は、あの日から何が起きたかを綴った朝日新聞の連載記事をまとめたものです。ここで判ることは、放射線量などの測定データを隠そうとする人達が少なからず居たということです。特に緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)のデータを結果的に全く生かせなかったことが、大量の被曝者を生み出すことになったのは残念なことです。「不安を招くから」という理由での情報隠蔽は今も続いているような気がします。
公開日:2013年5月30日
推薦者名:金城 順英

日中戦争を「反日」暴動の主因と考えていませんか。もちろん遠因としてありますが、1994年に始まった「愛国主義教育実施綱要」による「反日」教育推進の結果、戦争を直接あるいは間接的に経験したであろう高年齢層より、「反日」教育を受けた若年層の嫌日感情の方が強くなってきたそうです。重要なことは、「反日」教育の実態を日本のマスコミが全くといっていいほど報道しなかったことです。結果として、2004年アジアカップ(重慶)での「反日」行為が明らかになるまで大多数の日本人に気付かれることはありませんでした。その後も「反日」暴動はエスカレートするばかりで収束に向かう気配はありません。本書を読むと日中間の将来は暗澹としていますが、いかに教育というものの影響が大きいかも痛感いたします。時間がなければあとがきだけでも。
公開日:2013年5月30日
推薦者名:金城 順英

昨今、真面目な学生が増えているように感じる。その代わりではないが精神的悩みを抱えた学生も増えているようだ。本書はそのような方々にお勧めする。著者は動物生態を研究する進化生物学者。アリ、ハチなどの真社会性生物は驚くほどヒトの社会に相似する生態をもっている。その中で観察される個体には、何と7割も働かないものがいるという。全員がいっせいに働くことで起こるリスク(疲労)を避けているらしい。働かないアリも実は「働きたくないから働かない」わけではないのだ。専門性が高くなる前、第二章まででもOKです。
公開日:2013年4月1日
推薦者名:金城 順英

分子生物学者にして週刊文春のコラムニストとしても有名な著者の作品。方丈記の冒頭部分、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と生命体との関係考察が印象深い。新陳代謝とは食物から新しいタンパク質を取り入れ、古い細胞をバラバラにして捨てるということで、これが著者のいうところの動的平衡になる。すなわち人は数ヶ月もすると、「分子的」には全く別物の人に変化しているという不思議な現実が存在する。エントロピー増大則(無秩序化)に逆らうような動的平衡(秩序化)の終わるときが「死」であるとしたら、iPS
細胞などを用いた再生医療が動的平衡と調和できるのか、今後の進展が楽しみです。
公開日:2012年6月29日
推薦者名:金城 順英

膜を構成する脂肪酸は、細胞機能維持にとても重要な役割を果たしています。脂肪酸には飽和、不飽和などの区別がありますが、現在、問題視されているのは不飽和脂肪酸、中でもリノール酸系列(n-6)の油脂です。一方、善玉とされるのが魚油などに含まれるα−リノレン酸系列(n-3)の油脂です。現代に多い病気(生活習慣病)は、これらの比率(n-6/n-3)が大きく変化した結果というのが著者の説です。本書を読むとあなたの食生活が激変間違いなしです。「エコナ」の問題点をいち早く指摘した点も注目に値します。
公開日:2012年6月29日
推薦者名:金城 順英

時計遺伝子を知っていますか?生き物は体内時計に従いリズムを守って生きています。例えば、朝起きて交感神経系が優位になると、心拍数が増え血圧も上昇します。夕方から夜になると副交感神経系が優位になり、上がった血圧や体温はゆっくりと下がり休息をとれるようになります。このリズムに従い、発生しやすい疾患も多々あり、有名なものに明け方の喘息、昼前の心筋梗塞、脳梗塞があります。このリズムを覚えておくと、くすりの効き目を最大にできるばかりか、副作用の軽減もできるのです。これを時間治療といいます。新世代の薬剤師へお薦めの一冊です。
公開日:2012年1月19日
推薦者名:金城 順英

「漢方薬は長く飲まないと効かない、あるいはすぐには効かない」と考えてはいないだろうか。これは、漢方薬に対する典型的な先入観であり、「証」さえ合えば即効性に富むものである。事実、多数発生したストレス性の口内炎が甘草瀉心湯を煎じ服用することにより、翌日、軽快していた例もある。本書は、たまたま、漢方薬の劇的効き目に感動した西洋医の実例集である。ちなみに東京大学医学部ご卒業の方です。
公開日:2012年1月19日
推薦者名:金城 順英

放射性物質は決して縁遠いものではなく、身近なもの、例えば一部の温泉水にも含まれており、外部被曝である限りいたずらに怖がる必要はありません。ただし、内部被曝となると事情は異なり、決して「直ちに影響はない」として悠長に構えておられるものではありません。放射性ヨウ素による甲状腺ガン、放射性セシウムによる膀胱ガンなど、チェルノブイリ原発事故以来のデータが蓄積しつつあります。放射性物質による内部被曝を避けるために何をすべきか(するべきだったのかも含む)、感動を生んだ国会での参考人質疑を中心とした本物の専門家(東京大学アイソトープ総合センター長)による一冊です。
公開日:2012年1月6日
推薦者名:金城 順英

臨床心理学者と臨床哲学者の対談集。初年次に行われるSGD(スモール・グループ・ディスカッション)では、他者の意見を「聴く」ことが重要となります。一方、“正解のない”問題提議に戸惑うかもしれません。投薬するくすりに正解はあっても、臨床の現場で遭遇することに単一解をもってよしとできることはあまり多くありません。医療系を目指す人に、特に最終章は必読です。
公開日:2012年1月6日
推薦者名:金城 順英

手術とは単に体にメスを入れ、患部を切り離し、後はつなぐだけと考えてはいないだろうか。実は体にメスを入れることにより、ホルモン分泌など極めて複雑な生体反応(侵襲反応)が起きている。侵襲反応は免疫応答の一種であるが、必ずしも術後の回復に役立つ反応ばかりではない。それは、副題の「神様は天の邪鬼」という言葉にも表れている。様々な麻酔法の比較など薬学部生ではあまり学ぶことのない知識の宝庫が本書である。
公開日:2011年12月24日
推薦者名:金城 順英

病気の歴史は薬の歴史。人類の福祉向上に役立ってきた新薬の歴史は、言わば表の歴史である。その裏側にひっそりとたたずむ“病人”の歴史を本書は綴っている。“病人”側に立つことによって、初めて理解できる病気の社会的側面。医療系を目指す方々に一読をお勧めします。
公開日:2011年4月6日
推薦者名:山方 健司

本書は約20のなじみ深い化合物を題材として取り上げ、それぞれの化合物の発見にまつわる興味深い話などを交えながら有機化学に関する基本的事項について分かりやすく解説している。なかでも、イスラエルを建国した化合物-アセトン、建築家の夢が扉を開けた芳香族-ベンゼン、眠りの神の贈り物-モルヒネなど、話はユニークであり、軽い気持ちで読破できる内容となっている。
公開日:2011年3月22日
推薦者名:山方 健司

本書は、薬に興味がある学生諸君にとって衝撃的なタイトルの新書です。著者は、新薬研究の現場を経験されており、内部事情をよく理解され、たいへん分かりやすく納得できる内容に仕上がっています。2010年問題が騒がれ、合併を繰り返して大きくなった製薬企業が新薬創出の危機に至っているのはなぜなのかが良く理解できます。内容的には6章からなり、薬の作用、新薬開発のプロセスといった全体を理解するための前置きから始まり、副作用の話。次に薬価切り下げ、ジェネリック医薬品の出現、ブロックバスター確保のため合併を行う製薬企業、2010年問題。最後に新たなタイプの新薬の話題で結ばれています。おそらく1日で読破できる内容であり、是非読んでいただきたい一冊です。
公開日:2010年2月26日
推薦者名:山方 健司

スギ花粉などによるアレルギー疾患は、この50年間で10倍以上に増加しています。本書は、まずなぜアレルギー患者が増えたのかの主な要因を5つあげ、その対策を衣食住改善の面から述べています。次に、予防のための生活環境整備を原因物質となるアレルゲンの回避と除去、大気の清浄、精神安定法、体の鍛錬、食生活の改善の点から考え、最後に症状を抑えて苦しみを取り去る『抜苦の薬』と発病を防ぎ生活の質を高める『与楽の薬』の上手な使い方に及んでいます。本書は、アレルギー疾患に苦しんでいる方やアレルギーに関する知識を得たい人たちに是非勧めたい一冊です。
公開日:2010年2月26日
推薦者名:山方 健司

本書は、西洋医学における医薬品の歴史から始まり、笑気ガスから始まる麻酔薬の発見•改良の経緯、伝承薬からの抗マラリア薬キニーネの発見などについて発明•発見者の人生行路にも焦点をあてながら、平易な言葉で紹介されている。薬の話でありながら、その時代背景を語り、発明者にまつわる人間模様を推理し、と読者を飽きさせない。薬に興味のある学生諸君にお勧めできる好著である。
公開日:2010年2月23日
推薦者名:山方 健司

イソフラボンは大豆のポリフェノール成分として健康食品、サプリメント等で使用されていますが、最近その過剰摂取が問題視され厚労省の食品安全委員会から摂取の上限が決められました。イソフラボンを安全に、安心して使用するためには、その科学的根拠を理解することが必要です。このような観点からイソフラボンについてまとめたのが本書であリ、若干専門的であるものの、図を豊富に用いて分かりやすく述べられています。大学院生ばかりでなく、健康食品に関心のある学部学生の皆さんにも読んでもらいたい一冊です。
公開日:2009年3月18日
推薦者名:山方 健司

 新薬の創製は、多くの専門家の協力により初めて成し遂げられるが、時には数年足踏みしたり、あるいは後戻りしたり、簡単なものではない。このような薬づくりをテーマにした本書は、創薬の基本的な考え方から最新の情報まで網羅しており、やや難解な部分もあるが全体的に読みやすく、学部学生の興味をそそる内容に仕上がっている。
公開日:2009年3月18日
推薦者名:山方 健司
 
 今日、健康食品の売れ行きが増加し、書店には健康雑誌があふれている。しかしながら、ある食物が健康増進に効果的であるという場合に、そのメカニズムがどの程度分かっているのか、あるいは、どの程度有効なのかを科学的に平易に書いた本は少ない。本書では、ダイエットの科学からはじまり、サプリメントや魚、野菜、フルーツ、豆、茶、香辛料などの食品群の科学、抗酸化作用や遺伝子組み換え、環境ホルモンなど、食と健康にまつわる事柄について、科学的なデータに基づき客観的かつ平易に解説されている。
公開日:2009年3月18日
推薦者名:山方 健司 

 秦の始皇帝が徐福に不老長寿の薬探しを命じたほど、古来、人々は不老長寿を望んでいます。現実には動物はすべて老い、寿命をもつことを知っていますが、なぜ不老不死ではないのか?本書では、まず個体レベルでの寿命と細胞レベルでの寿命の相違点を解説し、正常細胞の分裂回数には限りがあり、加齢者からの細胞は分裂回数が減少することを示します。細胞レベルでは無制限分裂できる不死化細胞株を樹立できるが、これは癌化に近づいていることも解説されます。結論は、動物個体に寿命があって世代替わりすることが動物種の進化に重要であり、遺伝子に刻まれているこのシステムを変更できるかが、不老不死に迫る要点ということのようです。
公開日:2008年12月10日
推薦者名:山方 健司

 本書は、分子生物学の開拓者たちに焦点が当てられ、たとえば、ワトソンとクリックのDNA二重らせん発見の経緯、DNAポリメラーゼの発見等々、分子生物学の基礎となる彼らの「ひらめきの瞬間」が、21章にわたり事実をもとに書かれている。偉大な発見の裏には、大変な苦労や時には幸運が隠されており、読んでいて面白い。本書は、読み物であるが、これから分子生物学を学ぶ学生にお勧めの一冊である。
公開日:2008年12月10日
推薦者名:山方 健司

 医薬品の開発には十数年もの長い年月がかかり、成功する確率は極めて低い。現在、汎用されている医薬品は、厳しい開発競争を勝ち抜いた「すぐれもの」である。このような医薬品の開発の歴史には、貴重な経験が凝集されており、そこから多くのことを学ぶことができる。本書には、医療に大きなインパクトを与えた12の薬剤の発見や開発の経緯、対象疾患、作用機序等が分かりやすく解説されている。特に、薬の発見やその開発の歴史に関しては、多くのドラマがあり、本書を読んで薬の発見と開発にロマンを感じていただきたい。
公開日:2008年12月3日
推薦者名:山方 健司

 肥満は生活習慣病の原因であり、近年我が国でも肥満人口が急速に増加していることから、肥満への関心が高まっている。本書は、脂肪を中心に基礎的な面から説き起こした肥満に関する科学的な読み物であるが、若い女性に目立つ「やせ」の問題点を指摘し警鐘を鳴らすなど、啓蒙書的な部分も持っている。さらに、肥満のメカニズムに関する遺伝子をベースにした研究成果や肥満と密接に関係した糖尿病についても紹介されており、肥満の全体像を把握するのにコンパクトにまとめられている。薬学部生はもとより、肥満に関心を持つ学生諸君に読んでいただきたい一冊である。
公開日:2008年3月8日
推薦者名:山方 健司

必須アミノ酸をはじめ生体成分の多くは生体外環境から摂取されており、水はそのキャリアーとして働く。生体外環境が健全に保持されて、初めて生体恒常性は良好に維持される。本書は、水の物理化学的性質から生物学的役割、さらに水の利用のあり方まで、広範かつ平易に水の諸問題が記されており、環境の観点から生体を見直すのによい入門書である。
公開日:2008年3月8日
推薦者名:山方 健司

毒は私たちの生活に密接な関係があり、毒と認識されないまま何気なく使っている製品もある。その一方で、知らないうちにヒトに悪影響を及ぼしたり、また故意にヒトを傷つけたりする目的でも使用されている。本書は、その毒を科学的に解説しているが、科学的な難しい内容ばかりでなく、犯罪や環境など私たちの生活に密接した話題が多く、興味を持って読むことができる。薬学部生には、医薬品やそれ以外の生物活性物質の有害作用が事例とともに記載されており、理解しやすく、是非読んでいただきたい。
公開日:2008年3月8日
推薦者名:山方 健司

薬局で手に入る風邪薬でさえも、決められた量を飲んだ際に感じる眠気はひとによって様々です。これは遺伝子の微妙な違いが主な原因の一つです。本書では、まず薬が体に入った後に処理されていく過程を分かり易く解説しながら、その過程での個体差が、薬の効き方や副作用の出方を左右することを述べています。次に、薬の活性に対して個体差をもたらす代謝酵素の多型について述べ、最後は、一人ひとりに最適化されたテーラーメイド医療を実現するための問題点や展望で締めくくっています。本書は、これから薬学を学ぼうとしている学生でも理解しやすく、是非読んでいただきたい一冊です。
公開日:2007年4月5日
推薦者名:山野 茂

本書は、分子生物学の黎明期におけるドキュメンタリーであり、遺伝子の本体と構造、遺伝暗号解読とリボゾーム、タンパク質の立体構造などの問題が解明されていく過程が、臨場感あふれるかたちで展開されています。本書から、分子生物学誕生の歴史的背景が分かるばかりでなく、当時の世界的に著名な研究者たちの着想から研究の展開方法を知ることは、特に研究を指向する薬学生にとって、意義あるものと考えます。

公開日:2007年4月2日
推薦者名:小野 信文

病院における医療は、多種の専門性の集団の協力によって成り立っている。現代の医療の本質は、法律的にも医療人と規定されている医師・薬剤師・看護師が中心となり、他の臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士などとチームを組み、総合的に地域の患者のために、安全で効果的治療を提供しなければならない。本書は、薬剤師がこの中でどのような専門性を発揮して行けば良いか、また如何に重要な役割を担っているを分かりやすく述べている。これから薬剤師を目指す人が一読すべき書である。
公開日:2007年4月2日
推薦者名:小野 信文

本書は、心臓移植の代替手術でむつかしくリスクが高い「バチスタ手術」を題材として、現役医師が著した医療ミステリーである。手術による患者の死の謎(医療過誤か殺人か?)に迫るスリリングな展開はコミカルで、肩の凝らないミステリーと云ってしまえばそれまでだが、医療現場がリアルに描かれていて、日本の現代医療の背景も見えてくる。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:山野 茂

この本は、約40年前、著明な生化学研究者によって「化学の立場から生命の謎を探る」という主題のもとに著されたものです。18世紀終わり頃から始まった「生命の本質を探る研究」により、酵素、生体をつくる物質、エネルギ−変換、情報の伝達と発現などが明らかになる過程が分かりやすく書いてあります。古典的な書籍ですが、最新の生物学を学習する薬学生にも興味ある内容と思います。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:山野 茂

薬学部卒の女性科学者コルボーンの合成化学物質に関する膨大な論文の調査・分析から、恐ろしい事実が明らかになりました。それは、環境中の合成化学物質が、野生生物やヒトの内分泌系を撹乱し、生命の根源を脅かしているというものです。この本は、「内分泌撹乱化学物質」と呼ばれる合成化学物質の危険性や生命の謎に迫る科学ドキュメンタリーで、ミステリー風に仕立てあげられています。
公開日:2006年10月2日
推薦者名:山野 茂

私達が口にする加工食品には、栄養素以外に食品添加物という化学物質が入っています。食品添加物は、食品の保存や嗜好性を高めるといった目的で添加されていますが、全てが安全ではなく、安全性確保のために使用基準が定められているものがあります。この本では、食品添加物のセールスマンとして食品製造現場を見てきた著者が、驚くような食品添加物使用の実態を告発しています。