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 雅文学への誘い 用語解説 / ガイド

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用語解説

(しゃ)
写本(しゃほん)。肉筆で記された本。

(かん)
刊本(かんぽん)。出版された本、版木で刷った本。
・整版
(せいはん)
木版本印刷の最も普通のやり方。
字または図を一枚の板(版)木に逆文字などで彫刻し、その面に墨を塗り、紙をあて刷り上げたもの。
・雕版
(ちょうはん)
整版(せいはん)と同じ。
・銅版
(どうばん)
銅版本(どうばんぼん)。銅版印刷によった刊本。
・活版
(かっばん)
  活字本(かつじぼん)。
一文字ずつ彫刻または鋳造された文字を組み合わせて版を作り、この組版に墨を塗って印刷した本。
・木活
(もくかつ)
木活字版(もくかつじばん)。木製の活版。
序・叙
(じょ・じょ)
序文。まえがき

(ばつ)
巻末に、編著者やその依頼を受けた人が書く文章。あとがき。
跋刊
(ばつかん)
跋文による刊行年。
匡郭
(きょうかく)
刊本の各丁に刷られてある外枠の線。

(はしら)
袋綴の書物の中央折目に当る細長い枠の部分。
(ふくろ)
書袋(しょたい)ともいう。書物を入れる紙製の袋。
割注
(わりちゅう)
本文を一行に書き、その部分の注釈または注釈書の引用を小字で二行に書く形式。
罫紙
(けいし)
「罫=行間の縦線」を施した紙。
大本
(おおほん)
大本(だいほん)とも。美濃判二つ折りの大きさの本。大型本。
中本
(ちゅうほん)
大本の約半分の大きさの本。中型本。
半紙本
(はんしぼん)
半紙二つ折の大きさの本。
小本
(こほん)
半紙本の約半分の本。小型本。
巻子本
(かんすぼん)
巻物。絹や紙に書き、中心に軸を置き、それに絹や紙を巻きつけた古い形の本。書物の形態が種々簡便に発達した後にも、大切なものは巻子本に仕立てられる傾向にあった。
折帖
(おりじょう)
文字を書いた長い紙を一定の幅で、読みやすいように
左右に折りたたんだ形態の書物。
後刷り
(あとずり)
初刷り以降、年月をおいて同じ版木で再び刷ること。
後刷り本
(あとずりぼん)
既刊の板木に手を加えることなく、そのままの板木を使って、後に印刷した本。
改刻本・
再刻・再鐫
(かいこくぼん・
さいこく・ さいせん)
初版とは別に、新しく版木を彫りなおし出版された本。
左板
(ひだりばん)
左文字の彫られてある板木。
自筆稿本
(じひつこうほん)
編著者みずから手書きした本。
纂・輯
(さんしゅう)
書物を編集すること。

(こく)
書物を板に彫ること。出版。

(し)
版木に文章や図画を彫って出版すること。
校・閲
(こうえつ)
校正、校閲。
印刷物や写本などを原物と比較して、誤脱を正し、本姿に返そうとすること。
版本の完成するまでの間に本文を校正したものを 「校正刷」という。
蔵版・蔵梓
(ぞうはん・ぞうし)
江戸時代、奉行所から出版の免許を得た人が板木を所蔵していることをいうが、転じて出版の権利をもさす。
蔵・旧蔵本
(ぞう・きゅうぞうぼん)
以前所蔵していた書籍のこと。
刊梓
(かんし)
梓刊(しかん)ともいう。出版のこと。
発兌
(はつだ)
書籍を発行すること。
書肆
(しょし)
書物を出版したり、また、売ったりする店。書店。本屋。
板行
(はんこう)
板木によって書物を印刷し発行すること。
売弘所
(うりひろめどころ)
蔵版主と提携し当該書籍の流通の要となる書肆。売りさばき所。
素人蔵版の書籍を売り広める場合と、各地方にあって当該地域への流通に関与する場合とがある。

【参考文献】
 井上宗雄 [ほか] 編著『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店) 1999年
 川瀬一馬著『日本書誌学用語辞典』(雄松堂書店)1982年
 長澤規矩也編著『図書学辞典』(三省堂)1979年
 渡辺正亥著『図書・図書館用語集成』(近畿大学印刷局)1983年

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