11. 拝山奚嚢 (ハイザンケイノウ) (刊)中本三巻一冊 吉嗣拝山 [録] 明治十一年(1878)六月序 中国 上洋馬馥堂
吉嗣拝山は太宰府の人。太政官に奉職し、倉敷県令などを務める。明治四年震災で右手を失い、その筆跡画跡は「左手拝山」として天下に轟いた。後、その右手の骨を軸にして一本の筆を作り、それを携えて中国を遊歴したという。本書中の絵は、まさにその骨筆である。また、中国において出版していることも珍しい。