(タイトル)雅文学への誘い
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Ⅲ和漢混淆

『和漢朗詠集』などを見てもわかるように、漢詩文と和歌和文が一つの作品中に同居している例は古くから存在した。どんなに上手に真似ても、日本人にとって、漢詩文は異国の文学である。詩人たちの多くは、同時に和歌の素養を身につけていた。そのような作者が、漢詩と同様に和歌和文を本文中に並べるのは当然の流れと言えるだろう。そして、近代に近づくに従い、その混在する数も増えてくるのである。
また、一方では、啓蒙的な意味合いから、漢詩文本文の注として、ひらがなやカタカナ、更に絵まで加わって、よりわかりやすい本文作りがなされるようになる。これもまた自然な流れと言えるであろう。

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