20. 遊中禅寺記(ユウチュウゼンジキ) (刊)大本一巻一冊 安中侯板倉勝明 [著] 嘉永四年(1851)五月 甘雨亭蔵版
甘雨亭は板倉勝明の号。上州安中藩の藩版となる。近世儒者の著作を収集し、刊行した「甘雨亭叢書」の編者として知られる。嘉永三年七月、日光に参詣し、中禅寺湖に遊んだ折の紀行である。本の造りも大きく、版面が波文の匡郭であるなど、大名の著述だけに、立派に仕上がっている。