福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第2部 ローマ法・カトリック教会法の解釈史  
 
No.12
ビュデ『学説類集24巻注解前編』


Budé, Guillaume -- Annotationes Gulielmi Budaei ... in XXIIII. Pandectarum libros, ...
Lugduni : Apud S. Gryphium, 1541.
735, [64] p. ; 18 cm.(8vo)
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標題紙
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  標題紙中央部分 フランスのビュデ(1468年-1540年)は、イタリアのアルチャートやドイツのツァジウスとならび称される人文主義法学の一創設者である。ギリシア=ローマの古典に精通していたかれは、『ユースティーニアーヌス学説類集』へのあらたな注釈をこころみた。
 ちなみに、フランスで出版されてきたギリシア=ローマ古典叢書は、ビュデの名を冠して『ビュデ叢書』と呼ばれている。
 ここにあげるのは、『学説類集』のうち最初の24巻に関する注釈の前編である。福岡大学図書館所蔵本は、1541年にリヨンのセバスチャン=グリフィウス(1491年-1556年)で出版された。 
 標題紙中央には、グリフィウスの出版マークであるグリフォンを配する。グリフォンとは、鷲のくちばしと翼にライオンの胴体をもつ空想上の怪物である。
 グリフォンの左右には、「徳を導き手に、幸運を道連れに」とのラテン語が見える。
 


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