『神聖ローマ帝国・帝国議会議決集』　[第4部 2/5]

No.24
『神聖ローマ帝国・帝国議会議決集』

Reichsabschiede. -- Aller des Heiligen Römischen Reichs gehaltenen Reichs-Täge, Abschiede und Satzungen : samt andern Kayserlichen und Königlichen Constitutionen, als Caroli IV. Güldene Bull, (Lateinisch und Teutsch), So dann die Religion- und Land-Frieden, Policy, Müntz, Cammer-Gericht, und was deme mehr anhängig, betreffende Ordnungen und Satzungen, neben dem Passauer Vertrag, Caroli V. Peinlicher Halß-Gerichts-Ordnung, Prager, Oßnabrückischen und Münsterischen Friedens-Schluß, wie die vom Jahr 1356 biß in das 1654 auffgericht, erneuert und publicirt worden, ...
Franckfurt am Mayn : In Verlegung J.M. Schönwetters, 1707.
[33] leaves, 1156 p., [66] leaves ; 35 cm.(fol.)

画像をクリックすると拡大表示します

　神聖ローマ帝国においては、皇帝の権力は、おおむねきわめて弱かった。立法の点でも帝国の立法は、おもに、各帝国直属都市を巡回して開催される帝国議会での決議というかたちをとることがおおかった。法とは、諸侯の合意にほかならなかったのである。
　こうした帝国議会議決を集成したものの一つが、ここにあげる1707年版である。この版では、1356年の金印勅書から、1654年の最終帝国議決までを登載する。前者は、７名の選挙侯による国王選出の手続きなどを定めたことで有名であり、後者は、ドイツ普通民事訴訟法の重要な法源となった。
　福岡大学図書館所蔵本には、帝国議会の議場風景が、皇帝の紋章付きで描かれている。