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フランスでは、南部がローマ法を適用したのに対して、北部では、さまざまな慣習法地域にわかれていた。16世紀になると、その中でも、パリ慣習法が「改革」されて、その後、フランス王国全土の慣習法の模範とされるようになった。「改革」にあたっては、フランスにおいても、「書かれた理性」としてのローマ法が尊重された。 フランソワ=ブルジョン(?-1751年)はパリのパルルマン弁護士であった。かれは、フランス北部の諸地域の慣習法の中から統一的慣習法を探求する、というアントワーヌ=ロアゼル(1536年-1615年)の方法を推し進めて、1747年に『フランス共通法およびパリ慣習法』を出版した。これは、『フランス民法典』編纂にも影響を及ぼした。 福岡大学図書館が所蔵するのは、この初版本である。 |
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