[Ⅰ刊・印・修]8(A). 黄石斎 第一集~第四集・第六集
(タイトル)雅文学への誘い
資料と解説メニュー画面へ

Ⅰ刊・印・修

前の資料 14/19 次の資料

8(A). 黄石斎 第一集~第四集・第六集 (コウセキサイ)
(刊)大本十五巻十二冊 岡本黄石 [著]
明治十三年(1880)~明治二十四年(1891) 
出版人 岡本黄石

 岡本黄石は、彦根藩士宇津木家に生まれ、幕末には家老職を務めた人物である。明治以降は、政治の表舞台から退き、漢詩人として一生を終えている。生前に刊行された詩集は、六集までで、七集が宇津木家文書(世田谷区立郷土資料館寄託)に残る。
(A)本一集から四集までの奥付を見ると、本来日付が入る場所が「明治十 年 月 日出版御届」と空白になっているため、扉裏にある日付の明治十三年(一・二集)、明治十五年(三・四集)によっている。諸本を確認すると、一・二集は「明治十四年二月廿四日出版御届」、三・四集は「明治十五年五月八日出版御届」となっている。(A)本の一集から四集は、後年まとめて刊行されたものではないかと考えられる。
また、五集の刊本は「明治十八年三月十二日出版御届」の奥付を持ち、小野湖山評と合わせて大沼枕山の評(明治十七年晩冬)が掲載されている。 (B)本の他に、枕山評の稿本もあったはずである。

NO.8(A)画像1NO.8(A)画像2NO.8(A)画像3
「江戸・明治漢詩文コレクション」へ