34. 高山竹枝(タカヤマチクシ)
(刊)小本一巻一冊
森春涛 [著]
文久二年(1862)成
名古屋 書林奎文閣
峩峩乎社蔵版。袋附。刊行は明治に入ってからか。竹枝は、中国の詩の一体で、その土地の風俗などを詠み込んだもの。日本においては、江戸時代後期から陸続と作られたが、その刊本の多くが残っていないことを惜しみ、伊藤信氏によって『日本竹枝詞集』(華陽堂書店 1939年)が編まれている。本書もその中巻に所収されている。作者森春涛は、幕末から明治にかけて詩壇に君臨した大物である。


