(タイトル)雅文学への誘い
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Ⅱ紀行・景勝詩

漢詩文集は、大きく、個人の詩集である別集と複数の人物の詩文を集めた総集とに分けることができるが、これ以外に、思いの外多いのが、漢文で書かれた紀行である。しかし、その全容はもちろんのこと、作品のほとんどが手つかずの状態にあるといってよい。当時の人々が歩いた名所旧跡や、口絵・挿絵に残る風景、歴史に想いを馳せる詩文など、さまざまな見方が可能である。  中国で作られた瀟湘八景詩を代表とする勝景詩は、日本に入ってきて、近江八景など全国各地で模倣され、作られるようになった。その数も、八景が、十景・十二景・二十景と次第に数を増していく。名勝地はもちろん、地元の人しか知らないような場所でも勝景詩は作られ、その土地で出版されたものも、かなりの数に及ぶようである。

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