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継受されたローマ法でもって固有法を「改革」するこころみは、フランクフルト=アム=マインにおいてもおこなわれた。ここでは、1498年に『改革都市法典』が制定されていたが、その後、同市の法律顧問ヨーハン=フィヒャルト(1512年-1581年)によって、同『改革都市法典』が改訂された。それが1578年に公布された『改訂改革都市法典』である。 福岡大学図書館が所蔵するのは、その1611年版である。 下方中央は、『旧約聖書・列王記』第3章第16節以下の、有名な、赤ん坊をめぐって争う二人の母親を前にしたソロモンの裁き(わが国では、大岡裁きの話しになっている)を表わしている。向かって左の立像は、十戒を手にした古代イスラエルのモーセ、右の立像は、自身の立法を手にした、古代ギリシア=アテナイの改革者ソロンである。 四隅、向かって左上には、カール大帝(747年-814年)、右上には、カール4世(1316年-1378年)、左下には、ジギスムント(1368年-1437年)、右下には、フリードリヒ3世(1415年-1493年)を配する。 |
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