福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
  トップページ資料と解説年表出版地・出版年ギャラリー参考文献
第2部 ローマ法・カトリック教会法の解釈史  
 
No.13
アルチャート『全集』


Alciato, Andrea -- D. Andreae Alciati ... Opera omnia : in quatuor tomos legitime digesta, nativo suo decori restituta, indice locupletissimo adaucta.
Francofurti : Sumptibus haeredum L. Zetzneri, 1617.
4 v. in 3 ; 41 cm.(fol.)
所蔵情報(OPAC)別ウィンドウで開きます
 
前へ
第2部目次へ
次へ
標題紙
画像をクリックすると拡大表示します
  標題紙中央部分 15世紀以来の人文主義は、16世紀になると法学にも影響を及ぼした。『ローマ法大全』研究にあっても、古代ローマ社会に関する歴史的素養を、とくにギリシア語の素養をふまえたテキスト批判がおこなわれるようになった。こうした人文主義法学の創始者として知られるのが、イタリアのアルチャート、フランスのビュデ、それにドイツのツァジウスである。
アルチャート肖像画 ここでは、そのうちのひとりであるアンドレア=アルチャート(1492年-1550年)全集を展示する。1617年にフランクフルト=アム=マインで出版された全集のうちの第1巻である。内容は、『学説類集』の諸章への注釈である。
 出版したのは、ラザル=ツェツナー(1582年-1616年)の相続人らである。標題紙の中央には、アテネ(ミネルヴァ)の肖像を配する。その下には「知は不易」とある。
 なお、福岡大学図書館所蔵本には、アルチャートの肖像画が印刷されている。肖像画の下には「アンドレア[=アルチャート]は、いにしえの光輝に、その権利を返してやり、そして、法律家らが、いつも、そこから述べるようにした」とあり、さらに「ミラノで生まれ、1550年に逝去した」とある。
 


Copyright(C) 2006 Fukuoka University Library. All Rights Reserved.