福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて−すべての法はローマ法に通ず−
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第5部 地域法の編纂  
 
No.28
インキュナブラ『ニュルンベルク改革都市法典』


Nürnberg -- Gesetze der newen Reformacion der Stat Nuremberg : nach Crist gepurt Tausent vierhundert und in dem newn und sibentzigsten Jare furgenomen.
[Nüremberg : A. Koberger, 1484].
[213] leaves ; 32 cm.(fol.)
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表紙
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  標題紙 15世紀から16世紀にかけて、ドイツでは、従来の固有法を、継受されたローマ法に適合させ、これを法典化するこころみがあいついだ。そのめざすところは、ローマ法という「書かれた理性」の導入および法典化による法の予見可能性の達成にあった。
 なかでも、1479年に制定された『ニュルンベルク改革都市法典』は、もっとも重要なものである。この法典は、その後、多くの地域で模範とされた。加えて、この法典は、印刷という方法によって公布された、ドイツで最初の法典であった。
 福岡大学所蔵本は、1482年にニュルンベルクのアントン=コーベルガー(1440年−1513年)の工房で印刷された、いわゆるインキュナブラと推定される。インキュナブラとは、ラテン語で「揺籃期」の意味であり、西洋印刷技術史上は、1500年以前に出版された活字本を指す(インキュナブラの、わが国における所蔵状況は、雪嶋宏一『本邦所在インキュナブラ目録』第2版矢印 に詳しい)。
 標題紙の木版画は、ミヒャエル=ヴォールゲムート(1434年−1519年)による、とされる。ヴォールゲムートの工房では、かのアルブレヒト=デューラーもまた修業したことがあった(雪嶋宏一『早稲田大学図書館報』No.42)。
 中央には神聖ローマ帝国の紋章が、そして、その下左右には、ニュルンベルクの紋章が配されている。左右に対峙するのは、ニュルンベルクの2名の守護聖人である。向かって左は、聖セバルドゥスである。向かって右は、聖ローレンツである。かれらは、こんにちなお、ニュルンベルクを代表する2つの教会に、それぞれの名をとどめている。
 


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