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ヨーハン=シルター(1632年-1705年)は、1686年以降、ストラスブールの都市顧問官兼大学教授であった。かれの代表作品が『ドイツの法廷におけるローマ法の実務』である。これは、ローマ帝国皇帝ハドリアーヌスの時代に制定された『永久告示録』およびユースティーニアーヌスの『学説類集』の編別にしたがって、当時の裁判実務をふまえながら個々の論点について叙述をおこなったものである。とくに、ローマ法・教会法とストラスブールを中心とするドイツの裁判実務との異同を詳述している。 福岡大学所蔵本は、その後、クリスチャン=トマージウスによる緒言をあらたに加えてフランクフルトとライプツィヒで1713年に出版されたものである。 |
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