福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第2部 ローマ法・カトリック教会法の解釈史  
 
No.9
インノケンティウス4世『教皇令注釈』


Innocentius IV -- Innocentii IIII ... In quinque libros Decretalium : necnon in Decretales per eundem Innocentium editas, quae modo in sexto ..., commentaria doctissima cum Pauli Roselli, adnotationibus, et loco indicis, Baldi Margarita.
Venetiis : Apud Iuntas, 1578.
236, [30] leaves ; 43 cm.(fol.)
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標題紙
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  標題紙中央部分 グレゴリウス9世が編纂させた『教皇令集』(No.7参照矢印)については、その後、ローマ教皇インノケンティウス4世(在位1243年-1254年)による注釈が出版された。
 インノケンティウス4世は、1245年にリヨンで公会議を開催し、また、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世を破門したことでも知られるが、同時に教会法に通じていた。
 福岡大学図書館が所蔵するのは、ヴェネツィアで、1578年に出版された版である。中央上段には、「正義」が鎮座し、左右上下には、4つの徳が配されている。下段向かって左の天球をもつのが「栄光」、右の書物と心臓をもつのが「良心」であり、上段向かって左の月桂樹をもつのが「美徳」、右のラッパをもつのが「名誉」である。
 中心にあるユリのマークは、ユンタ(ギウンチ)出版の刊本に多く見られる。L.A.は、このユンタ(ギウンチ)出版を、ベネツィアで設立したルッカ=アントニオ(1457年-1538年)のイニシャルである。
 


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