福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
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第2部 ローマ法・カトリック教会法の解釈史  
 
No.16
ドノー『全集』


Doneau, Hugues -- Hugonis Donelli ... Opera omnia. Tomus primus[-duodecimus].
Lucae : Typis J. Riccomini, 1762-1770.
12 v. ; 38 cm.(fol.)
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標題紙
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  ドノー肖像画 ユーグ=ドノー(1527年-1591年)は、キュジャスとならんで、16世紀の人文主義法学を代表する法学者である。フランスのブールジュ大学で教壇に立っていたが、新教徒であったがゆえに、1572年の「聖バルテルミの虐殺」事件により迫害されて亡命し、その後、ドイツの諸大学に拠った。
 この『全集』には主著『市民法注解』および『ユースティーニアーヌス勅法類集注解』その他を収める。なかでも、『市民法注解』は、体系的な叙述の点ですぐれている。これは、のちに、ドイツの法学者サヴィニーが絶賛するところとなった。
 福岡大学図書館所蔵本は、ヒルリガーによる注釈付きの1762年ルッカ版である。
 なお、印刷されている肖像画には「法律家にして先生たるシャロンのユーグ=ドノー」とある。シャロン=シュール=ソーヌは、ブルゴーニュ地方の都市である。
 


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