福岡大学図書館ヨーロッパ法コレクション
法学の源流をたずねて-すべての法はローマ法に通ず-
  トップページ資料と解説年表出版地・出版年ギャラリー参考文献
第2部 ローマ法・カトリック教会法の解釈史  
 
No.17
ブリッソン『法律用語事典』


Brisson, Barnabé -- Barnabae Brissonii ... De verborum quae ad jus pertinent significatione libri XIX : jam ita aucti, ut absolutissimum in Corpus juris civilis indicem.
Lipsiae : Apud T. Fritsch, 1721.
[6], 1143 p. ; 33 cm.(fol.)
所蔵情報(OPAC)別ウィンドウで開きます
 
前へ
第2部目次へ
 
標題紙
画像をクリックすると拡大表示します
  ブリッソン肖像画 バルナベ=ブリッソン(1531年-1591年)は、フランスの法学者であった。その『法律用語事典』は、ローマ法にでてくる主要な用語について、さまざまな用例を収集したものであり、ローマ法研究にさいして、こんにちなお参看するに有益な文献である。
 福岡大学所蔵本は、ドイツのライプツィヒで、1721年に出版された。出版者は、ライプツィヒの書籍商トマス=フリチュ(1666年-1726年)であった。
 横に添えたブリッソンの肖像画は、おそらくは、かれの別の著書『ローマ国民の方式および要式文言について」にかかげられていたものである。ブリッソンの右手にある用紙には、この書物の標題が見える。下には、「だれであれ、肖像画を見るであろう者には、パーピニアーヌスよ、おまえのブリッソンは、画像によって知られるであろう。もしも、運命が、[ブリッソンとパーピニアーヌスとの]双方に、尚早に終焉を与えたとすれば、運命は、自らがおこなったことを、すでに十分に後悔した」とある。ちなみに、パーピニアーヌス(?-212年)は、皇帝カラカラが死にいたらせたローマの法学者である。
 


Copyright(C) 2006 Fukuoka University Library. All Rights Reserved.