「カッコよく生きてみないか!」

医学部図書委員・図書館医学部分館長 大倉 義文

 このコラム執筆の依頼をもらった時に最初に思い出したことは、齋藤孝さん執筆の「ガツンと一発文庫 第4巻 カッコよく生きてみないか!」(PHP研究所)についてでした。

 二人の子どもが通っていた小学校になにか貢献できればと思い、当時、小学校のPTA会長を引き受けた際に、4月23日〜5月12日の『こどもの読書週間』に合わせて、下記の内容でPTAだよりにこの本について紹介するとともに、すぐに手にとってもらえるように5年生、6年生の各教室に寄贈しました。

『この度、PTAの思いを乗せて、5年生、6年生の子ども達に向けて、読書本を寄贈しました。本のタイトルは『カッコよく生きてみないか?』。著者は、児童の教育にも造詣の深い齋藤孝さんです。小学生の目線で、「顔や見た目じゃない、ほんとうのカッコよさとは何か?」「カッコよさはどうすれば身につくか?」「自分が(他人のために)してあげたことはあるか!? 」「誇りを大切にする生き方をしよう!」など、子ども達が読めば、今よりもっとカッコよくなれるノウハウをていねいに紹介してあります。見た目ではないカッコよさや、誇りを大切にする生き方について気づかせてくれる一冊です。5年生、6年生のみなさんが自由に手に取って気軽に読めるように、各クラスに2冊ずつ寄贈しています。また、PTA活動の「本の読み聞かせ」活動の中でも、折に触れ、子ども達に紹介してもらう予定です。
子ども達にとって、前向きな生き方が見つけられる『きっかけ』の一つになることを願っています。』(原文のまま)

 自分が育ってきた昭和の時代と違い、平成・令和の時代では子どもの頃から「自分のやりたいこと」や「将来の夢」を大切にする初等中等教育が行われているようで、その延長上で高校生の時点で自分の進む方向性を具体的に決めることが求められているようです。確かに、漫然と学生生活を過ごすよりもいいのでしょうが、「将来の夢」を現実路線に落とし込む(切り替える)ことは心の中でとても大きな葛藤があるような気がします。

誰もが夢を叶えるスーパースターになれるわけではありません。でも、「自分なりの誇り」を大切にする生き方はとても大切です。「ガツンと一発文庫第4巻 カッコよく生きてみないか!」は児童向けの本ではありますが、大学生や教職員の方にも未来志向で「カッコよく」生きてゆく大切さを思い出させてくれる一冊だと思います。

世のため、人のため、そして、大切な家族と自分自身のために『カッコよく生きてみないか?』

カッコよく生きてみないか! / 齋藤孝著(齋藤孝のガツンと一発文庫 ; 第4卷)

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