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図書空間

　みなさんはどんな書店や図書館がお好きでしょうか。私は本がいっぱいある！場所が好きです。書店でいえば、通路も狭くて、もうこれ以上本の置き場所がない、みたいなレイアウトが好みです。ネットでなくてリアルの書店の醍醐味は、いろんな本をぺらぺらめくりながら品定めをすることだと思います。話は飛びますが、電子辞書って、いまひとつ進歩しないですよね。ある単語を引いても、語意が多いと数十回もスクロールしなければいけなかったり、関連語を調べるのもすごく大変だったりします。最近のモデルは文字をあまり小さくできないものも多くて、よけいにストレスがたまります。重いしなじむまで大変ですが、紙の辞書は手放すわけにはいきません。本の選定についても似たような事情です。ほしい本のタイトルが決まっているときは、ネットサービスが便利です。しかし、本を見比べながら買うときには、やはりネット書店はまだ全然リアル書店の代わりにはなっていません。リアル書店の本棚の前に立ち、気合いと経験で当たりをつけ、5分もがんばるとたいていほしい本が出てきます。そのためには、限られたスペースの中でも、できるだけたくさんの本があるのが望ましいです。最近は、落ち着いたレイアウトで、椅子まで置いてあってゆっくり本を吟味できる、さらにはカフェまで併設されている書店が増えています。でも、私はそういうのは好みません。書店にはたくさんの本があってほしいです。そういう意味では、我が福岡大学中央図書館の構造もちょっと私の好みに合わないところがあります。それは、開架図書が少ないということです。2Fから4Fの空間も、滞在するにはなんとも贅沢な作りになっていて、それ自体はとても素敵なことなのですが、本を並べるエリアはもう少しとれないものか、本棚の中にももっとたくさん本を置けないものか、と感じています。もっと望みたいのは1Fです。広大なスペースがありますが、そこもなるべく開架の本棚にしてほしいのです。上手に改装すれば、全体で倍くらいの本が開架にできるかな、そんな風に思いながら、でも雑誌コーナーのソファでゆったり週刊金曜日をめくっていたりしております。