洋書
文字の装飾が美しく、蜘蛛の巣も芸術的です。
日当たりのよいベンチ、淡いピンクの壁紙に、お洒落な背もたれ付きの椅子。ベンチで裁縫をするのかな?なんて、暮らしを想像するのも楽しいです。
お供の「犬」「猿」「キジ」も、刀を差し折烏帽子をかぶった姿で凛々しく描かれています。見返しに愛くるしい犬の姿があるのもたまりません。
表紙がかっこいい!ので好きです。星のようで可愛い背表紙の桐の紋もポイントです。
気の抜けた表情がユーモラスな龍です。
本書『日本誌』(The History of Japan)は、長崎出島の商館長付医師だった、ケンペルの遺稿に基づく日本研究の書です。ケンペルは約2年間の在任期間で、2回江戸に参府しました。
下でうずくまっている生き物が何か気になります!
美しい装飾で埋め尽くされていて、見入ってしまいます。
ないはずの表情が見える気がして、面白い!
とぼけた顔のフクロウが可愛いのですが、オオカミが落ちているのに反応が薄いような…。
犬の真剣なまなざしが推しポイントです。
おしゃれな縁飾り…と見せかけて小人でした!
日本と西洋が融合した素敵な本です。
縮緬のように加工した和紙に、美しい挿絵と欧文の物語を印刷した、「ちりめん本」と呼ばれる小型の和綴じ本です。「ちりめん本」は、日本の文化を欧米に紹介するために、明治中期から昭和初期にかけて出版されました。