ひと足のばして鎌倉へ

藤沢宿から約1里 (約4km)の距離にある江島は、参詣地として大人気。島に鎮座する江島神社は海を護る三姉妹の女神を主祭神とし、幸福や財宝招来、技芸上達にもご利益があるとされる。江島参詣後は、鎌倉に向かおう！

腰越から稲村崎までの渚道、42町のうち東関の6町1里のエリアを指す。海越しに富士と江島を一望できる絶景スポット。

鎌倉幕府、武士の守護神として、厚く信仰されてきた鎌倉の象徴。康平6(1063)年、源頼義が石清水八幡宮を勧請し、源氏の氏神として由比ヶ浜に祀った鶴岡若宮に始まり、治承4(1180)年、源頼朝が現在の地に遷した。参道の中央には、源頼朝が妻政子の安産を祈願して作らせた「段葛」がある。

北条時頼が宋僧大覚禅師を迎えて創建した禅寺で、鎌倉五山の第一。三門、仏殿、法堂が一直線に並ぶ、宋の禅宗様式に基づく伽藍配置となっている。鐘楼にかかる梵鐘は、創建当時のまま残った貴重な鐘。

北条時宗が宋から招いた無学祖元を開山として、元寇による戦没者を敵味方の別なく弔うため創建。鎌倉五山の第二。正続院(円覚寺塔頭)にある舎利殿には、源実朝が宋から請来した「佛牙舎利」が祀られている。

程ヶ谷宿へ向かう途中にある能見堂からは、「金沢八景」として名高い絶景を一望できる。堂前には、絵師巨勢金岡が風景を写そうと筆をとるも、あまりの美しさに描くことができず、筆を投げ捨てたとの伝承が残る「筆捨松」がある。能見堂から程谷宿までは3里(12km)ほど。