W・モリスのケルムスコット・プレス


モリスの葉っぱマーク 活字

ケルムスコット・プレスでは3種類の活字を使って、刊本を印刷した。
モリスは、木版画の挿絵に調和するよう、字間を詰めた肉太の活字をデザインし、 鮮明で読みやすい印刷面を目指した。

 ゴールデン活字  トロイ活字  チョーサー活字

ゴールデン活字
ゴールデン活字
当初『黄金伝説』(No.7)をケルムスコット・プレス最初の刊本として刷る予定だったので、この活字は「ゴールデン活字」と名づけられた。14ポイント相当のローマン体。

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トロイ活字

ローマン体の「ゴールデン活字」が完成すると、モリスは続けてゴシック体の制作に取り組んだ。そして完成したこの活字は『トロイ物語集成』(作品No.8)で初めて使用され「トロイ活字」と名づけられた。18ポイント相当のゴシック体。

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チョーサー活字

モリスは「トロイ活字」を使って『ジェフリー・チョーサー作品集』(作品No.40)を刷る計画を立てた。しかし試し刷りの結果、活字のサイズが大きすぎることがわかった。そこで「トロイ活字」の小型版を作り「チョーサー活字」と名づけた。12ポイント相当のゴシック体。

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